研究課題/領域番号 |
21243009
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
佐々木 毅 学習院大学, 法学部, 教授 (90009803)
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研究分担者 |
成田 憲彦 駿河台大学, 法学部, 教授 (30275929)
後 房雄 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (20151855)
飯尾 潤 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (90241926)
安井 宏樹 神戸大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (60396695)
野中 尚人 学習院大学, 法学部, 教授 (90264697)
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キーワード | 統治システム / 比較政治 / 多国籍 / 21世紀 / 内閣 / 官僚制 / 議会 / 政党 |
研究概要 |
初年度であった平成21年度には、まず、既存文献・研究書のサーベイを行い、それによって得られる知見を集約し、比較調査のための論点の整理を進めた。内閣制度の骨格、政府-議会関係と政府-与党関係、さらに政治家・政党と官僚との関係などが中心で、日本の特徴や21世紀型の政治環境への対応という視点からみた場合、今後どのような調査が必要かという点についてメンバーの間での認識の深化と共有が進められた。これらの検討は、5回実施した全ての合同研究会に際して十分な時間をかけて行われた。 また、合同研究会の内の3回では、上記の検討に加えて、日本の政策決定における制度的な中枢である内閣制度の実際の運用について、実務経験者からのヒアリングを行った。石原信雄、古川貞二郎両元官房副長官と内閣府政策統括官の松山健士氏である。これらのヒアリングによって、閣議の運営の実態、閣議書面の準備とその手続き、内閣官房の組織やその役割、内閣府を含めた総合調整の仕組みとその運用実態などについて、詳細な情報を得ることができた。 さらに、本研究のもう1つの柱である主要な外国の調査についても、通常の研究報告と討論に加えて、現地に赴いての実地のヒアリングならびに資料・データ収集を実施した。ドイツ(佐々木・飯尾・安井・野中)、フランス(野中)、アメリカ(研究協力者の廣瀬)という体制で実施した。 ドイツについては、連邦首相府と連邦議会に関して広範にヒアリングを行った。特に連邦議会については、委員会の仕組みやその中での会派の役割、議事日程の組み方、修正や党議拘束のかけ方まで含めて審議の具体的な手順やルールまで詳細に聞き取りを行った。 また、フランスについては議会制度とその運用についての近年の変化について、アメリカについては大統領の補佐機構について、最新の情報の収集を行った。
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