研究課題/領域番号 |
21243009
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
佐々木 毅 学習院大学, 法学部, 教授 (90009803)
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研究分担者 |
成田 憲彦 駿河台大学, 法学部, 教授 (30275929)
後 房雄 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (20151855)
飯尾 潤 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (90241926)
安井 宏樹 神戸大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (60396695)
木下 淑恵 東北学院大学, 法学部, 准教授 (70308229)
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キーワード | 政治学 / 比較政治 |
研究概要 |
本研究は、議会、内閣、政党、官僚等の諸アクターの相互作用による「政治的な意思決定の構造」に焦点を合わせ、主要国におけるその21世紀型システムへの転換状況を探求しながら、同時に日本の統治システムの特質を実証的に明らかにしようとしている。具体的に言えば、次の6つの制度が分析対象である。 1.広義の内閣制度 2.政府-議会関係をめぐる制度 3.政府-与党関係をめぐる制度 4.政党-官僚制関係をめぐる制度 5.全体的な時間管理の制度 6.準司法的な行政機関と制度 平成23年度は、本研究の第3年目であった。第1-2年度の基本的な検討とその整理を受けながら、東日本大震災やヨーロッパにおけるいわゆるユーロ危機の発生を受けて、多角的な検討を進めた。 海外の直接調査を行ったことに加えて、それぞれの担当分野での研究報告を基礎とした討論を進め、合同で以下のような研究活動を実施した。 1.5月7日仙谷由人氏(元官房長官)からのヒアリングおよび後教授のイタリアについての報告と討議 2.7月2日清水真人氏ならびに向大野新治氏の両氏より、最近の政治過程と国会についてヒアリング。並びに野中が「政党」についての報告。それを受けて討議。 3.10月1日池本准教授より「ユーロと民主政治」について報告と討論。さらに野中より、フランスの統治システム・立法プロセスについて報告と討論。 4.11月26日伊藤教授によるイタリア出張調査の報告。安井教授のドイツの報告。廣瀬氏の報告。 5.2月18日佐々木教授による理論的整理の報告ととりまとめの方向についての討論。 全体として、個別の研究対象国と分析視角についての検討を進めつつ、全体の取りまとめの議論へと歩を進めつつある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前項の研究実績の概要に記載の通り、研究の目的はおおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
基本的に、研究計画を変更する必要はない。取りまとめのために、比較の精緻化や理論的な検討を加えながら、さらに議論を重ねる。その上で、各自が研究報告書の分担部分についてのドラフト執筆を開始し、それを基にさらに検討を進める。
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