研究課題
平成22年度本研究計画では申請書に記載されている通りにほぼなされた次のような進歩を報告します。順調に進歩がみられた。目標は2003年~2008年にわたって実施されたアジア・バロメーターのデータを次の主題に焦点を当てた刊行物に向かうことである。「生活の質」については英文学術雑誌(Social Indicators Research)で論文を8本刊行し、さらに英文学術書の刊行(スプリンガー出版社)と日本語版の刊行(東洋書林)を平成22年度年度内に完成した。後者は読売新聞の書評欄で最も好意的にとりあげられた。「生活の質」については英文学術雑誌(Japanese Journal of Political Science vol.12,part 1)にアクセプトされた論文が三本あり、平成24年度に刊行がなされる。「国際親近度」については平成22年度にワークショップを開催、発表、討論された論文を平成23年度にさらに完成度を高めて英文学術雑誌と学術書の刊行を目指している。そのうちの一つは米国の学会で平成23年度既に発表した。さらに本年度夏にワークショップを開催、本年度秋に日本の学会でいくつかの論文を発表する予定である。「社会資本」については平成23年度夏にワークショップを開催、英文学術雑誌での刊行を目指している。「新中産階級」については平成21年度に英文学術雑誌に論文を刊行(Asian Economic Policy Review誌)できたが、さらに分析を進め、平成23年度にワークショップを開催する計画である。この4個の主題を軸に、「アジアの視点:アジア・バロメーターからみた人間・社会・世界」という5巻の学術研究書を猪口孝編著で執筆する予定である。すでに第一巻『アジア・バロメーターの目的と方法と範囲』を猪口孝が単独執筆中である。第二巻は「生活の質」、第三巻は『社会資本」、第四巻は「新中産階級」、第五巻は「国際親近度」を猪口孝が編集執筆を予定している。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件) 図書 (9件) 備考 (1件)
Chinese Journal of International Politics
巻: Vol.3, No.2(Reversed) ページ: 155-188
International Relations of the Asia-Pacific
巻: Vol.10, Bo.3 ページ: 383-388
Japanese Journal of Political Science
巻: Vol.11, Part.3 ページ: 271-273
巻: Vol.11, Part.3 ページ: 291-305
https://www.asiabarometer.org/