研究概要 |
アジア・バロメーター世論調査のデータを使った分析と執筆は2012年度(最終年度)に大きな進歩を成し遂げた。生活の質に焦点を当てた執筆は次に代表される。 Takashi Inoguchi and Seiji Fujii, The Quality of Life in Asia: A Comparison of Quality of Life in 29 Asian Societies, Dordricht: Springer, 2012. アジア全地域における生活の質の経験データを測定した世界でも比類なき決定的なものである。この著書の刊行に続いて、猪口は次の執筆を進めている。(Takashi Inoguchi, ed., A Handbook of Well-Being in Asia の執筆、Wolfgang Glatzer, ed., The Global Handbook of Well-Being and Quality of Life, Alex Michalos, ed ., The Encyclopedia of Quality of Life and Well-Being, Richard Estes, ed., The History of Well-Being)。国際親近度については英語での学術書執筆が完成に向かっている。Christian Collet and Takashi Inoguchi, Japanese and Chinese Public Opinion は学術書刊行に向け最終原稿ができつつある。日本語ではアジア・バロメーターの決定版、『アジア人のこころを写す鏡』が2013年のなかばには刊行される。これは健康、信頼、アイデンティティー、政治制度、国際関係などを扱っている。本年度はこの意味でももっとも生産的な年であった。
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