研究課題
基盤研究(A)
第1の目的であった東アジアにおける地域協力枠組み成立と発展に関する基礎的情報をできるだけ詳細記録することについては、3年間で国内外の約10ヵ国以上に出張し、約70名からの聞き取り調査を行った。そのうちインタビュー記録の許可を得た50人分のインタビュー記録を作成し、ワーキングペーパーとしてまとめた。第2の目的である、収集された基本資料や二次文献をもとに、20世紀後半から21世紀にかけての東アジア地域協力枠組みの進展の歴史を分析・記述することについては、以下にリストアップする研究者各自の論文や著書などで発表された。このような研究によって、ASEAN内部の共同体形成をめぐる政治とならんで、中国のパワーの増大、日中政治関係、自由貿易協定作成の動向、金融協力の進展などの重要性が明らかになってきた。第3の目的の東アジアにおける地域統合に関する新たな理論的展開をめざすという点に関しても、その成果については、以下にリストアップする研究者各自の論文や著書で発表を行った。このような作業を通じて、ASEANをコアとする多重の地域枠組み形成が東アジアの地域統合の特徴であること、各国における民主化の進展が地域枠組み内部の規範の形成もうながすこと、制度化の進展における危機の果たす役割が重要であること、主要国間の権力移行のダイナミックスが地域統合にも影響を及ぼすことなどの理論的仮説が形成され、今後のさらなる検討課題となった。
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