研究概要 |
平成23年度の成果として、Marshall, Marshallians and Industrial Economics, ed. by T.Raffaelli,T.Nishizawa and S.Cook (Routledge)に続き、The Dissemination Economic Ideas,ed. by H.Kurz,T.Nishizawa and K.Tribe(Edward Elgar)を刊行した。国際ワークショップをもとに、前者は産業経済学・産業組織論を中心にマーシャルとマーシャリアンズについて論じ、マーシャル研究の一つの到達点を示した。後者は経済思想・経済理論の国際的波及、相互作用を扱った国際共同研究の成果である。 No wealth But Life. Welfare Economics and the Welfare State on Britain. ed.by R.Backhouse and T.Nishizawa(CUP,2010)を踏まえた和書『創設期の厚生経済学と福祉国家』(西沢・小峯編)も、平成24年の夏までには刊行予定である。 イタリアの研究協力者の協力で,国際ワークショップ"Cambridge Approach to Economics : History and Legacy"(March 20-22,2012)を、マーシャル研究の国際的な拠点でもあるフィレンツェで行った。伊・日を中心に英独、メキシコ、ブラジルからの参加があり国際共同研究の進展に大きな成果があった。これを踏まえ、西沢はR.Backhouse,B.Batemanと共編で"Liberalism and the Welfare State"を、平井はC.Marcuzzuと共編で経済危機とケインズ経済学に関する書物を刊行すべく準備を進めている。
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