| 研究課題/領域番号 |
21243021
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| 研究機関 | 甲南大学 |
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研究代表者 |
藤田 昌久 甲南大学, 学長直属, 特別客員教授 (90281112)
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| 研究分担者 |
西村 和雄 京都大学, 経済研究所, 教授 (60145654)
若杉 隆平 京都大学, 経済研究所, 教授 (80191716)
長岡 貞男 一橋大学, 学内共同利用施設等, 教授 (00255952)
濱口 伸明 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (70379460)
森 知也 京都大学, 経済研究所, 准教授 (70283679)
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| キーワード | 空間経済学 / 都市経済学 / 国際地域経済 / 集積 / 知識創造 |
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| 研究概要 |
財の市場を通じての経済活動の相互連関を中心として構築されてきたこれまでの空間経済学に、多様な人々の間における知識の創造・学習・伝播を通じての相互連関のミクロプロセスを導入することにより、グローバル化と知の時代における空間経済学として、理論と実証分析の両面で格段に発展させることを目的として、四つの研究課題グループの密な協力のもとに、四年計画の初年度の計画を以下のように行った。
(A)知識創造社会の動学分析グループ(分担者:藤田・西村・若杉・長岡・森・山本・玉田)は、知識創造・伝播・学習・認知の基礎理論の構築を進めるとともに、内生的成長理論との融合を行った。さらに、経済産業研究所で行った「発明サーベイ」を利用して、知識フローへの地理的・制度的要因の影響分析を進めるとともに、「企業ネットワーク指標」を用いてイノベーション波及の産業連関について分析した。
(B)脱国境の国際経済分析グループ(西村・若杉・曽・戸堂・大久保)は、日本の企業レベルのデータを利用して、企業の国際化の決定要因に関する定量的分析を行うとともに、企業活動の国際間でのフラグメンテーションとアウトソーシングについての実証分析を行い、多くの新しい知見を得た。更に、農業と環境規制を含む国際空間モデルを開発した。
(C)都市・地域システムの進化グループ(濱口・森・曽・佐藤・山本・田渕)は、労働市場の国際化が国内の労働市場における賃金や技能形成に及ぼす影響を理論分析するとともに、日本の都市システムにおける都市産業構造と階層原理の検出、集積が起業行動に与える理論・実証分析、さらに、人口集中によるコミュニケーションがもたらすマーシャル外部性を理論分析し、多くの成果を得た。
(D)途上国における集積と経済発展グループ(濱口・戸堂・佐藤・大久保)は、中国の企業レベルデータを用いて、外国直接投資を通じた技術のスピルオーバーに関する定量分析を実施した。また、グローバル化が後進地域における産業集積形成に及ぼす直接的な影響を、ケニア・中国・ブラジルにおける実証分析により明らかにした。
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