研究課題/領域番号 |
21243034
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
西野 理子 東洋大学, 社会学部, 教授 (50257185)
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研究分担者 |
永井 暁子 日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (10401267)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 全国家族調査 / パネルデータ |
研究概要 |
本研究は、日本家族社会学会有志が1998年以降継続して実施してきた「家族に関する全国調査(通称 NFRJ:National Family Research of Japan)」の一環として、同一標本を追跡するパネル法により現代日本の家族に関する全国規模のデータを収集し、家族の動態を把握しようというものである。 今年度は、第一に、本研究の最終回となる追跡調査を実施した。まずは例年と同様に6月と1月にニュースレター6・7号を作成して調査対象者に送付し、対象者の住所情報の確保につとめた。そして2~3月に、訪問留置法により追跡調査(Wave5)を実施した。調査票は、Wave1以来2度目になる訪問留置にあわせて作成した。対象者の住所管理ならびに調査実施は、パネル調査の実績のある専門調査会社に引き続き委託した。その結果、追跡標本1,778のうち約9割から調査票を回収することができた。 第二に、前年度に実施したWave4までのデータのクリーニング作業を行った。これまで4度にわたる調査データを連結し、研究メンバーが開発した専用ソフトを用いて、20数名の研究会メンバー全員が参加して作業を行った。この作業は、研究会メンバーが自宅で行う作業と、研究メンバーが会議を開催して検討する作業を組み合わせて実施された。あわせて、今後のクリーニングの方法や方針も確認した。 第三に、9月にお茶の水女子大学にて開催された第22回日本家族社会学会大会において本研究の成果を報告するテーマセッションを開催した。また、8月と3月に東洋大学において第6・7回研究会を開催し、データの分析成果を報告・検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通りに、これまで4回にわたって調査を実施できている。最終回にあたる今年度の調査も、当初の計画通りに、訪問留置法によって実施することができた。その結果、当初から8割程度の標本残存を見込んでいたが、最終回の今年度の調査では、本研究開始時点の標本の85%から協力を得ることができた。 研究の成果も、データの蓄積を受けて徐々に進んでおり、口頭による学会報告は複数出現している。
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今後の研究の推進方策 |
予定していた5回にわたる追跡調査を完了したので、データのクリーニングを実施し、パネルデータセットを完成させる。そのデータセットを活用した分析を開始し、家族に関するパネルデータを用いることによる成果の公表にむけ努める。
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