研究課題
本研究はボローニャ宣言の枠組みおよびOECD高等教育組織経営プログラム調書の枠組みを援用しつつ、アジア諸国における主たるソーシャルワーク教育を行っている大学の教育評価比較と国家資格の比較を行った。その上で各国の抱える社会・生活問題との関わりを視野に入れ、ソーシャルワーク関連専門職団体の現状や社会諸制度を考察、ソーシャルワーカーが機能を発揮できるシステムの比較検討を行い、それを踏まえて、ソーシャルワークの国家資格の相互互換の可能性についての比較研究を行った。当該年度は大橋(研究代表者)および木戸・原島(研究者分担者)、熊、崔(海外の共同研究者)包(研究協力者)が中心となって日中韓の高等教育機関におけるソーシャルワーク教育に関してコアカリキュラムの比較を中心に以下の項目で実証的な調査比較研究を行った。(1)ソーシャルワーク教育のカリキュラムおよび教育制度の比較(2)ソーシャルワークの国家資格の比較(3)ソーシャルワーカー機能と社会保障、社会福祉制度およびソーシャルワーク実践システムに関する比較(4)ソーシャルワーク関連専門職団体の比較また11月4日には「アジア型ソーシャルワーク教育の標準化・国家資格互換性にむけて」という国際シンポジウムを開催し、日本・韓国・中国の研究者からソーシャルワーク教育の現状の分析と課題を報告し、その上でアジア型ソーシャルワーク教育の発展に向けて、各国のソーシャルワーク教育の到達点、相違点について議論し、モデルのあり方及び方向性について検討した。金聖二環太平洋社会福祉教育連盟会長.王思斌 中国社会工作教育連盟会長北京大学熊躍根中国社会工作教育連盟副秘書長北京大学,崔太子崇實大学校非常勤講師