研究課題/領域番号 |
21243039
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
河合 優年 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (00144098)
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研究分担者 |
難波 久美子 武庫川女子大学, 教育研究所, 助手 (40550827)
小花和W. 尚子 武庫川女子大学, 文学部, 准教授 (80249424)
莊厳 舜哉 京都光華女子大学, 人間科学部, 教授 (10121732)
山本 初実 独立行政法人国立病院機構三重中央医療センター, 臨床研究部, 教授 (90416199)
山川 紀子 独立行政法人国立病院機構三重中央医療センター, 臨床研究部, 研究員 (40345989)
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キーワード | 乳幼児 / 児童 / 母子相互作用 / 社会能力 / コホート研究 / 生体サンプリング / 共同利用データセット |
研究概要 |
22年度は、社会経済状況、ライフイベント、気質などのこれまでと同様のパネル調査部分と、遊びの範囲や種類など子どもの社会性行動の発達を確認する項目、発達評価を行うために用いられるKIDSからなる質問票を用いた調査が実施された。具体的には以下の各項目が実施分析された。 1. 相互作用観察:本年度は、対人間のターンテイキングのある遊び場面、絵本の読み聞かせ場面、分配課題場面、自由遊び場面における相互作用場面の観察・分析が実施された。 2. 医師観察:上記観察場面において、発育状況と小児神経学的な状態についての医師観察が行われた。 3. 熟慮・衝動性テスト:コンピュータを用いたMFFテストとアトラクティブな刺激に対する自己抑制課題との関係が検討された。 4. ストレス耐性:母親のストレスに対する耐性は、4ヶ月、9ヶ月の時点においてレジリエンス尺度を用いて測定され、子どもについては気質項目における刺激に対する鋭敏性などで測定された。これらの指標とその後の月齢における行動との関連が検討された。 5. HLA-G:免疫学的ストレスに対する寛容を誘導するHLA-Gの発現様式やその母体NK細胞の制御機能を明らかにし、胎児期発症発育障害との関連についての検討が継続されている。22年度は、母親の持つ対児感情、育児不安などの心理特性との関係について調査が開始された。 6. これらに加えて、記録手順と解析方法が確定した、モーションキャプチャーによる発達障害の予測可能性についての研究が進められており、22年度は、データの収集・整理が行われた。
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