研究概要 |
科研最終年度として、非大学型高等教育の職業教育の主体、目的、方法を探求し、多様な専門分野ごとにカリキュラムと教員、教育組織の事例調査や量的調査を進めるとともに、職業教育の質保証の方法論として近年国際的に急速な展開を遂げている学位・資格枠組みについて、国際的な比較的考察と日本における可能性について、研究を行った。 本年度は特に<G3:進路・キャリア形成班〉において、高等教育人材とコンピテンシーについての理論的な検討を行い、日欧大卒者調査(REFLEX調査)、短大卒業生調査(CC研調査)の分析結果を再検討し、それを踏まえて短大、専門学校の卒業生に対しての昨年度開発したwebアンケート調査を実施した。Webアンケート調査の実施状況は、平成25年2月末時点で計73,008名(短大25,468名、専門学校47,540名)の卒業生に対しIDを発行し、計7,309票(短大2,277票、専門学校5,032票)の回答を得た。この調査結果をもとに、平成25年3月に参加校による調査結果を検討するワークショップを実施した。従来の卒業生調査が調査・分析のみにとどまり、調査結果が教育改善にまでつながらないという課題に対するIR的な取り組みの一環でもある。 さらに、最終年度のまとめとして、平成25年3月に3日間の国際セミナーを実施した。第三段階教育、卒業生調査において先進的な取り組みを実施している海外の有識者を招聘し、研究成果に対する議論を行うだけでなく、一般公開の部を設け、研究メンバーの研究成果を広く公表した。 本年度の研究結果は、日本高等教育学会、日本インターンシップ学会、日本教育社会学会、日本看護教育学会、日本ビジネス実務学会等にて発表を行った。
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