研究課題/領域番号 |
21244013
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
森 正夫 筑波大学, 数理物質系, 准教授 (10338585)
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研究分担者 |
山田 亨 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90271519)
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キーワード | 天文学 / 宇宙物理学 / 銀河形成 |
研究概要 |
前年度に引き続き、初期条件はΛCDMモデルで現在標準的に使用されている宇宙論パラメータ(密度パラメータΩ0=0.3、宇宙項ΩΛ=0.7、ハッブル定数h=0.7)のダークマターの密度揺らぎを考え、ダークマターハローの総質量とビリアル半径を色々と変化させた場合の銀河形成シミュレーションを実行した。また、このような計算で得られた結果と、実際の観測データを直接比較するため、ガスからの放射に関してはMAPPINGSIIIコード(Sutherland & Dopita 1993)を使って、計算結果のガスの密度、温度、重元素量からの放射を計算し、そのSpectral Energy Distributionを求めた。現在観測されているライマンアルファエミッターの内、質量の大きなものがライマンアルファブロッブである可能性について詳細な検討を開始した。ライマンアルファエミッターの一部は大質量の楕円銀河が形成している現場であることを示唆しているが、典型的なライマンアルファエミッターにおいてもライマンアルファブロッブと同様なガス流や形態を示す兆候について理論と観測両面から調べた。さらに理論的に予想されるライマンアルファ輝線の空間分布と研究協力者らによって得られたSSA22領域の観測データとの精密な比較をおこなった。さらに、最近近傍宇宙で発見されているLocal LAE(TypeII LAE)とマイナーマージャーとの関連を大規模流体シミュレーションを用いて調べるための本計算を開始した。銀河衝突がTypell LAEと密接に関係しているなら、LAEの正体の謎を解く大きな鍵になると考えられる。その為の銀河衝突シミュレーションを用いた解析を精力的に行い、アンドロメダ銀河で見られた銀河衝突現象を再現するシミュレーションモデルについて詳細に調べた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
MPI並列における計算コードの最適化も進みシミュレーションの実行時間短縮され、効率よく計算を行えるようになった。
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今後の研究の推進方策 |
予定通り粛々と計算を進めるとともに、観測との比較検討を行っていく。一方、星形成に関して輻射輸送の影響を考慮する必要性について検討を始めた。
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