研究課題
1観測的研究●シミュレーションモデルを使った活動銀河核構造の推定トーラスモデルから放射されるX線スペクトルを光線追跡法と呼ばれるシミュレーションを使って導き、観測スペクトルと比較することで活動銀河核の構造を推定した。これにより、銀河核の構造(周辺の物質量や分布等)をX線スペクトルから推定可能であることを示した。現在、より現実的な構造に対応できるようGeant4を使ったシミュレーションを開発中であり、一部その成果を発表した。●活動銀河核の研究赤外線サーベイの結果とX線観測の結果を比較することで、未だ発見されていないCompton thick天体を探すとともに、その性質を調べた。また、Compton thick天体への理解を深めるために活動銀河核やそれに関連した天体の研究を行った。2望遠鏡開発●研磨技術の確立:研磨は表面を削るため、研磨によって表面形状が変化する。本年度は、小サンプルに対し研磨を実施し研磨条件と研磨による除去量の関係について調査した。また、研磨自動課装置の製作を行った。●ハウジングの開発/製作:衛星搭載機器には打上時、あるいは、衛星軌道上での機械環境、熱環境に耐える必要がある。我々はX線天文衛星ASTRO-Hの環境試験に参加し、ハウジングに求められる性能について調査した。この結果を学会等で発表した。
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