研究課題
●観測的研究(粟木、寺島): 我々が開発したAGN放射のシミュレーションモデルを用いて、X線光度の増加に伴いtorusの幾何学的厚みが減少することで、X線Baldwin effectが説明できることを示した。Compton thick天体など隠されたAGN探査などを目的に、硬X線や赤外線データを用いてlocal universeでのAGNの性質を調べた。この他、観測的ならびに理論的研究の情報共有を目的に、松山ブラックホールワークショップ2012 --- ASTRO-H衛星で目指すブラックホール研究の新展開 ---を6月20日~23日の日程で愛媛大学で開催し、45名の参加者を得た。● 開発項目II-③-1,2 研磨技術の確立(粟木):一定の研磨条件下で、表面粗さが研磨時間とともに減少し、ある一定値に近づくこと、この表面粗さの時間変化は表面凹凸の凸部が研磨により除去されていくというモデルで記述できることを明らかにした。● 開発項目II-②-2 Wolter光学系に対するレプリカ(粟木):Wolter光学系をもつ高形状精度基板(母線方向σ~3μm)に対するレプリカを大気中で行い、2段1体型基板に対してレプリカ可能であることを確認した。本レプリカで使用したマンドレルは、初年度に開発した2段1体型のものである。●開発項目II-④ ハウジングの開発/製作(粟木、黄木、高坂):構造解析ソフトを利用し、フォイルの形状を保つために少なくとも16本(フォイルがバーで完全固定)のアライメントバーが必要であることを示した。また、打ち上げの振動環境下でのフォイルの挙動について調査し、SPIEにて報告した。平成23年度に行ったピエゾモーターを用いたアライメントバーの調整法をASTRO-H搭載用硬X線望遠鏡のバー調整に適用し、バー位置を高い精度(数μm以下)で決めた。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013 2012
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (16件) (うち招待講演 2件)
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