研究課題/領域番号 |
21244033
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐々木 節 京都大学, 基礎物理学研究所, 教授 (70162386)
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研究分担者 |
田中 貴浩 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (40281117)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | インフレーション宇宙 / 宇宙の曲率揺らぎ / 修正重力理論 / ブラックホール / 宇宙論的非線形揺らぎ / 宇宙論的非ガウス性 / 宇宙背景輻射 / 宇宙の大規模構造 |
研究実績の概要 |
本年度は、様々な重力理論における宇宙の非線形非摂動現象の類似点や相違点に関して、将来を見据えて、メンバーそれぞれが可能な限り幅広く研究を進めた。以下はその主な成果である。 佐々木はゲージ固定をせずに宇宙背景輻射(CMB)解析用の2次摂動ボルツマン方程式を導いた。また重力的非極小結合する複数場インフレーションの非線形曲率揺らぎを調べ、異なる共形計量間での曲率揺らぎの関係を明確にした。さらに量子宇宙論におけるHartle-Hawkingの無境界境界条件の大問題であるインフレーションの起こりにくさが、有質量重力子理論では劇的に改善される可能性を示した。佐々木と田中は、CMBの統計的非等方性に関するこれまでの議論の大きな見落としを指摘し、観測と整合的なモデルの条件を明らかにした。また、田中はインフレーション中の赤外発散問題で、曲率ゆらぎの議論を重力波モードのループ補正にまで拡張し、赤外発散がないことを示した。 連携研究者も多くの成果を上げた。辻川は修正重力理論に基づくインフレーション模型に対する観測的制限をつけた。早田と辻川は新しい非等方インフレーション模型を構成した。山口は質量の重い場の曲率揺らぎへの影響を明らかにした。千葉と山口は観測量は共形変換によらないことを明確に示した。高橋は超重力理論における観測に整合的なインフレーション模型を提唱した。向山は有限質量重力理論やHorava-Lifshitz理論を改良し、観測と整合的で安定な理論を構成した。白水はある種のスカラー場模型では正質量定理の成立は正準的モデルを意味することを示した。山本は銀河団を用いてカメレオン重力理論に対する強い制限を与た。松原は非線形性を取入れた新手法で、大規模構造の3点関数等に対する初期ゆらぎの影響を研究した。石原はKerrブラックホールの角運動量を観測的に推定するための現象を提案した。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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