研究分担者 |
森 芳孝 光産業創成大学院大学, 光産業創成研究科, 助教 (60440616)
藤田 和久 光産業創成大学院大学, 光産業創成研究科, 准教授 (30410533)
石井 勝弘 光産業創成大学院大学, 光産業創成研究科, 准教授 (30311517)
花山 良平 光産業創成大学院大学, 光産業創成研究科, 助教 (20418924)
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研究概要 |
本研究の目的は,超高強度レーザー加速電子によるレーザー光自身の逆コンプトン散乱X線を開発し,それを用いて,後方散乱遠隔透視法の実証を行うことである. 本申年度は,現有の3TW超高強度レーザー光を増強し,パルス圧縮器を出た径5cmのビーム(815nm波長,400mJ on target,パルス幅150fs,繰返し10Hz)を,真空容器内で8:2のビームスプリッターで2本にわけ,対向180°照射配位を構築した. 主レーザー光は焦点距離108mm軸外し放物面鏡で85気圧Heガスジェットに照射し,20MeV準単色高速電子をターゲット後方法線方向に放出させた.他方のレーザー光を150mmの球面レンズで集光照射し,この電子ビームと逆方向に照射し,逆コンプトン散乱により,準単色電子ビームによる後方散乱光(X線)を発生させ,世界だ初めて検出に成功した. 入射ビームの一部を2倍高調波(407nm)に変換し,シェアリング干渉計を構築し,ガスジェット中のレーザーチャンネル形成の同時観測を行った結果、準単色電子ビーム発生の要件であるバブルチャンネルを観測した. これらの結果は、平成22年5月京都で開催の第1回加速器国際会議IPAC2010で報告する。
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