研究課題
界面和周波発生分光は、2 次の非線形光学過程を利用して界面特有の振動スペクトルを敏感に捉えることのできる実験手法で、近年表面・界面の構造解析手法として広く用いられるようになった。とくに液体や埋もれた界面など、従来の表面科学にとって分子レベルの研究が比較的未開拓な界面への適用が特に注目されている。本研究は、申請者が世界に先駆けて提案した界面和周波分光の理論を深化させて和周波発生現象の全貌に対する精緻な理解を確立するとともに、分子モデリングと分子シミュレーションに基づく非経験的な計算手法を開発し、和周波分光実験のもつ詳細な界面情報を精度良く引き出すことのできる実用的な理論と解析手法を確立することを目的としている。この問題は、研究室としても主力テーマとして研究を推進した。本基盤研究の目的は、この5年間を通して十分に達成されたと考える。当初計画に掲げた具体的なテーマをほぼすべて実現することができた。とくに、アルキル基分子の和周波分光の解析、硫酸エアロゾル表面における構造と酸解離平衡のcouplingの解明、さらに界面の局所電場や和周波分光に含まれるバルク効果の理論と計算などにおける業績は顕著であった。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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