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2009 年度 実績報告書

微細細孔周期アルミナナノホールアレーの形成と高密度磁気記録媒体への応用

研究課題

研究課題/領域番号 21245048
研究機関首都大学東京

研究代表者

益田 秀樹  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (90190363)

研究分担者 西尾 和之  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (00315756)
柳下 崇  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (50392923)
近藤 敏彰  (財)神奈川科学技術アカデミー, 重点研究室, 研究員 (20513716)
キーワード高密度磁気記録媒体 / パターンドメディア / 強磁性体
研究概要

初年度は,アルミニウムを酸性水溶液中で陽極酸化して得られるポーラスアルミナの微細細孔配列の形成を行い,細孔内への強磁性体の充填と,得られたコンポジットの磁化特性について検討を行った.ポナラスアルミナの微細構造の形成については,12Vの低化成電圧での陽極酸化により,細孔が30nm間隔で規則配列したポーラスアルミナが得られた.りん酸への浸漬により細孔サイズおよび細孔底部のバリヤー層の厚さを調整した後,硫酸コバルトを主成分とする電解液中での交流めっきにより,ポーラスアルミナの細孔底部からコバルトを析出させた.めっきの続行に従い,細孔内へのコバルトの充填率が増加したが,部分的に表層に析出した部分でコバルトの還元析出が集中したため,イオンビームを用いたドライエッチングにより,ポーラスアルミナ部を含む表層部を除去した.ドライエッチング条件の最適化により,全ての細孔でコバルトが研磨面まで密に充填された,表面が平滑な試料を得ることができた.得られた試料の磁気特性について,新規購入備品である小型自動振動試料型磁力計を用いて測定したところ,コバルトシリンダーの長軸方向に磁化した場合に残留磁化,保持力共に増大した.また,細孔サイズ,すなわちコバルトシリンダー径を変化させた試料で比較したところ,シリンダー径の減少に従い保持力,残留磁化共に増大する結果が得られた.以上の結果から,細孔周期30nmのパターンド磁気記録媒体の基本構造を作製し,その磁化特性を確認することができた.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] 背面冷却システムにもとづくAlの高電流陽極酸化の安定化2010

    • 著者名/発表者名
      岡部都子, 水木一成, 柳下崇, 西尾和之, 益田秀樹
    • 学会等名
      電気化学会第77回大会
    • 発表場所
      富山
    • 年月日
      2010-03-31
  • [学会発表] ナノインプリントプロセスにもとづくアノード酸プロセスの制御2010

    • 著者名/発表者名
      柳下崇,成山哲平,西尾和之,益田秀樹
    • 学会等名
      電気化学会第77回大会
    • 発表場所
      富山
    • 年月日
      2010-03-29
  • [学会発表] 陽極参加ポーラスアルミナにもとづくパターンド磁気記録媒体の作製2009

    • 著者名/発表者名
      山田直人,西尾和之,益田秀樹
    • 学会等名
      第29回表面科学会公演大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-10-29
  • [学会発表] 背面冷却システムにもとづく陽極酸化挙動の検討2009

    • 著者名/発表者名
      岡部都子,水木二成,柳下崇,西尾和之,益田秀樹
    • 学会等名
      2009年電気化学会秋季大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-09-11
  • [学会発表] アルミナナノホールアレーにもとづく微細加工プロセス2009

    • 著者名/発表者名
      下崇,益田秀樹
    • 学会等名
      『NGL2009』応用物理学会次世代リソグラフィ(NGL)技術研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-07-09
  • [学会発表] Functional Surface Based on Ordered Alumina Nanohole Array2009

    • 著者名/発表者名
      Hideki MASUDA
    • 学会等名
      International Conference on materials for Advanced Technologies
    • 発表場所
      Singapore
    • 年月日
      2009-07-01

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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