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2011 年度 実績報告書

微細細孔周期アルミナナノホールアレーの形成と高密度磁気記録媒体への応用

研究課題

研究課題/領域番号 21245048
研究機関首都大学東京

研究代表者

益田 秀樹  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (90190363)

研究分担者 近藤 敏彰  (財)神奈川科学技術アカデミー, 重点研究室, 研究員 (20513716)
西尾 和之  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (00315756)
柳下 崇  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (50392923)
キーワード高密度磁気記録媒体 / パターンドメディア
研究概要

今年度は,アルミナ/Coナノコンポジットの磁気特性の最適化と記録密度の向上を中心に研究を進めた結果,以下の成果が得られた.
(1)高い垂直磁気異方性を示すアルミナ/Coナノコンポジットの作製
磁気記録媒体に求められる磁気特性の重要なパラメーターに,磁界が0の時の飽和磁化に対する残留磁化の比である「角型比」がある.垂直磁気記録媒体では,垂直方向に磁化した際の角型比の高さが重要となる.高い角型比を示すアルミナ/Coナノコンポジットの構造について検討を進めた結果,Coシリンダの直径を縮小し,アルミナ壁の厚さを相対的に増大させた構造が優れた角型比を示すことがわかった.作製条件の最適化により,最大で0.95の角型比を示すアルミナ/Coナノコンポジットを得ることができた.また,磁界に対する耐性を示す「保持力」の向上には,Coシリンダのアスペクト比の増加が効果的であることがわかった.Co系以外の強磁性材料による保持力の向上についても検討したが,研究期間内にCoを越える成果を得ることはできなかった.
(2)1Tb/inch^2を越える記録密度を有するアルミナ/Coナノコンポジットの作製
細孔が23nm周期で規則配列した陽極酸化ポーラスアルミナを得ることができた.この細孔内に電気化学的にCoを充填することにより,強磁性体が23nmの間隔で規則配列したアルミナ/Coナノコンポジットを作製した.更に微細な周期でのポーラスアルミナの自己規則化条件について検討を進めたところ,硫酸濃度と塩酸濃度の最適化により,細孔周期17nmの規則性ポーラスアルミナを得ることができた.これをもとにして得られたアルミナ/Coナノコンポジットも明確な垂直磁気異方性を示すことが確認された.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Functional optical devices using highly ordered hole array architectures of anodic porous alumina2011

    • 著者名/発表者名
      Hideki Masuda, Toshiaki Kondo, Kazuyuki Nishio
    • 雑誌名

      Proc.of SPIE

      巻: 8204 ページ: 820414

    • 査読あり
  • [学会発表] アノード酸化にもとづく規則ナノ構造の形成と機能的応用2012

    • 著者名/発表者名
      益田秀樹
    • 学会等名
      第56回ナノ・スピン工学研究会講演会
    • 発表場所
      宮城
    • 年月日
      2012-02-29
  • [学会発表] 微細周期陽極酸化ポーラスアルミナを用いたパターンド磁気記録媒体の作製2011

    • 著者名/発表者名
      小林祐貴,西尾和之,益田秀樹
    • 学会等名
      第31回表面科学学術講演会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2011-12-17
  • [学会発表] ポーラスアルミナにもとづく高スループットナノ構造形成プロセス2011

    • 著者名/発表者名
      益田秀樹
    • 学会等名
      第28回金属アノード酸化皮膜の機能化部会
    • 発表場所
      兵庫
    • 年月日
      2011-11-11

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公開日: 2013-06-26  

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