研究課題
トータルレコーディングシステムの基本部分の構築を、第一の目標とし、トータルレコーディングシステムとして次の3つのタイプを構築する。本年度は、昨年度に引き続き、タイプ1の構築を行った。タイプ1:単体パソコンTRタイプ2:パソコンTRアレータイプ3:超広帯域信号の本格的TRタイプ1は、一台のパソコンに複数チャネルの信号(Low IFに変換された)を記録するトータルレコーダ(TR)の構築である。本年度は、このTRを用いて、地上デジタル放送波信号を屋外及び屋内で受信し、電波環境の精密測定(=電波到来角度の高分解能推定)を行った。本手法により、複雑な電波環境で知られる屋内環境においても、きわめて明確に、電波到来方向を推定することが可能であることを明らかにした。また、トータルレコーディング技術確立の一つとして、ソフトウエアにて任意の信号を送信可能なドフトウエアレーダ装置を開発した。OFDM、多周波FMCW、符号変調H-PRFの各変調方式について提案し、また当該装置を用いて実験的にその有効性を明らかにした。さらに、今後の実験に備えて、比帯域の広いアンテナ(broadband antenna)、電波実験環境構築(電波反射箱)、電波環境制御、受信信号の電波形式推定に関する研究を進め、成果を得た。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)
電子情報通信j学会和文論文誌(C)
巻: Vol.J93-C ページ: 612-621
電子情報通信j学会粕文論文誌(B)
巻: Vol.J93-B ページ: 1006-1016
IEEE Trans.Wireless Communications
巻: accepted(未定)
http://radio3.ee.uec.ac.jp/