豪雨・地震による斜面災害の高精度予測システムの開発

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21246075
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 地盤工学
• 研究機関: 筑波大学
• 研究代表者: 山田 恭央 筑波大学, システム情報系, 教授 (90111476)
• 研究分担者: 間渕 利明 国土技術政策総合研究所, 危機管理技術研究センター地震防災研究室, 主任研究官 (00549321) ; 境 有紀 筑波大学, システム情報系, 教授 (10235129) ; 山越 隆雄 独立行政法人土木研究所, 土砂管理研究グループ 火山・土石流チーム, 主任研究員 (10355860) ; 八木 勇治 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (50370713) ; 松島 亘志 筑波大学, システム情報系, 准教授 (60251625) ; 庄司 学 筑波大学, システム情報系, 准教授 (60282836)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2012
• キーワード: 地盤防災 / 斜面崩壊 / 土石流 / 強震動予測 / 道路被害 / 被害関数

研究概要

本研究では、大規模斜面災害に対する予測精度向上を目指して
(1)最新の国土基盤情報データベースを導入した解析支援システムの構築
(2)高精度な強震動予測手法の開発
(3)地盤の飽和度が斜面流動に及ぼす影響の検討と
(4)降雨による集水地形評価・危険斜面の簡易抽出・斜面崩壊危険度および流動範囲予測を組み合わせた多段階斜面崩壊・流動シミュレータの開発
(5) 斜面崩壊危険度を地震動特性から予測する被害関数の構築、および
(6)斜面崩壊に伴う道路インフラ等の被害の類型化と被害関数の構築を行った。

研究成果

• [雑誌論文] 2011年東北地方太平洋沖地震で発生した地震動と建物被害の対応性-建物の大きな被害をより正確に推定する地震動強さ指標- (2013)
  • 著者名/発表者名: 境有紀
  • 雑誌名: 日本建築学会構造系論文集 巻: 第683号 ページ: 35-40
  • 査読あり
• [雑誌論文] Smooth and rapid slip near the Japan Trench during the 2011 Tohoku-oki earthquake revealed by a hybrid back-projection method (2012)
  • 著者名/発表者名: Yagi Y., Nakao A. and Kasahara, A
  • 雑誌名: Earth and Planetary Science Letters 巻: 355-356 ページ: 94-101
  • 査読あり
• [雑誌論文] 2011年東北地方太平洋沖地震における斜面に関わる道路構造物の被害分析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 櫻井俊彰,庄司学,高橋和慎,中村友治
  • 雑誌名: 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 巻: Vo l. 6 8,No.4(地震工学論文集第31-b巻) ページ: I_1315-I_1325
  • 査読あり
• [雑誌論文] 2008年岩手・宮城内陸地震における道路構造物の損傷モード分析とそれを踏まえた被害関数の構築 (2011)
  • 著者名/発表者名: 庄司学,櫻井俊彰
  • 雑誌名: 日本地震工学会論文集 巻: 第11巻 ,第5号(特集号) ページ: 94-116
  • 査読あり
• [雑誌論文] 東北地方太平洋沖地震の諸モデル (2011)
  • 著者名/発表者名: 八木勇治
  • 雑誌名: 地震ジャーナル 巻: 第11巻, 第4号 ページ: 73-84
  • 査読あり
• [雑誌論文] SPH法を用いた地震時斜面崩壊解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 豊田衞,岩本孟士,松島亘志,山田恭央
  • 雑誌名: 第13回日本地震工学シンポジウム論文集 巻: DVD-ROM
  • 査読あり
• [学会発表] Damage Assessment on Road Structures due to Slope Failures in the 2011 off the Pacific Coast of Tohoku Earthquake (2012)
  • 著者名/発表者名: Sakurai, T., S h o ji, G., Takahashi, K. and Nakamura, T
  • 学会等名: Symposium on Engineering Lessons Learned from the 2011 Great East Japan Earthquake
  • 発表場所: Tokyo
  • 年月日: 20120301-04
• [学会発表] Seismic energy releases of great earthquakes revealed by a hybrid back-projection method (Invited) (2012)
  • 著者名/発表者名: Yagi, Y., Nakao A. and Kasahara A
  • 学会等名: American Geophysical Union, Fall Meeting
  • 発表場所: San Francisco (USA)
  • 年月日: 2012-12-06
• [学会発表] 2008年岩手・宮城内陸地震による栗駒山崩壊斜面の三次元比抵抗パターン (2012)
  • 著者名/発表者名: 山越隆雄,一色弘充,石塚忠範ほか
  • 学会等名: 日本火山学会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2012-10-15
• [学会発表] 2011年東北地方太平洋沖地震における斜面に関わる道路構造物の被害分析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 櫻井俊彰,庄司学,高橋和慎,中村友治
  • 学会等名: 第31回土木学会地震工学研究発表会講演論文集(USB),土木学会
  • 年月日: 20111117-19
• [学会発表] 衛星画像から得られる広域地形勾配データを用いた集水地形評価と土砂流動解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: Hoang Gia Quyen,松島亘志,山田恭央
  • 学会等名: 第7回地盤工学会関東支部発表会
  • 発表場所: 大宮ソニックシティビル
  • 年月日: 20101104-05
• [学会発表] 地震被害推定を目的とした斜面崩壊と相関を持つ地震動の周期帯の検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 神田和紘, 境有紀
  • 学会等名: 日本建築学会大会学術講演梗概集,構造II
  • 年月日: 20100909-11
• [学会発表] 2008年岩手・宮城内陸地震時の斜面崩壊に関わる道路構造物の損傷モード (2010)
  • 著者名/発表者名: 櫻井俊彰,庄司学
  • 学会等名: 第3回近年の国内外で発生した大地震の記録と課題に関するシンポジウム発表講演集,土木学会
  • 年月日: 2010-11-04
• [学会発表] 3D particle characterization of geomaterials and its application to DEM simulation (Invited) (2010)
  • 著者名/発表者名: Matsushima, T
  • 学会等名: Particulate Materials in Extreme Environments
  • 発表場所: Lawrence Livermore National Laboratory,CA (USA)
  • 年月日: 2010-09-20
• [備考]
  • URL: http://granular.kz.tsukuba.ac.jp/kaken_a/