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2010 年度 実績報告書

セメント・コンクリート系建築材料の次世代持続的完全循環システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21246086
研究機関東京大学

研究代表者

野口 貴文  東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (80208321)

研究分担者 兼松 学  東京理科大学, 理工学部, 准教授 (00312976)
キーワードコンクリート / 資源循環 / リサイクル
研究概要

本申請研究では、セメント・コンクリート系建築材料の生産・製造・建設・解体・リサイクルという建設活動において発生する環境負荷を大幅に削減できる要素技術および資源循環システムを構築することを目的として、平成22年度は、実験室レベルで鉄筋コンクリート試験体およびコンクリート試験体を作製し、下記に示す手法について実験を実施した。
部材としての再利用が不可能な構造体コンクリートに関しては、粗破砕後の解体コンクリート塊を対象として、完全リサイクル化技術の確立のために、再生骨材利用時の不純物の混入に伴う品質低下およびそのリスク評価分析,副産細粒を用いた高強度コンクリートの収縮低減特性,無機建材の完全リサイクルを想定した成分分析を行った.
また、骨材リサイクルを円滑にするため,新設のコンクリート用骨材に予め材料の分離を念頭に置いた処置を施すことで,高品質な再生骨材を取り出す手法を昨年度提案したが,粗骨材表面の遷移帯部分を高密度のペースト被覆によって改善することによりコンクリートの圧縮強度を確保しつつ、再生骨材回収率を高める手法を標準化するために,改質ペーストの粘性などからモデル化を開始した.
また,誘導加熱を用いて鉄筋を加熱した場合、鉄筋周辺にひび割れを発生させ、コンクリートと鉄筋との付着を低下させることができる技術について、評価指標を確立するため,誘導加熱時の鉄筋の温度上昇をモデル化し,これによって最適な施術方法の検討を行った.

  • 研究成果

    (14件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 無機系建材の成分分析建材完全リサイクル確立のための基礎的研究2011

    • 著者名/発表者名
      山岸英輝、山田耕平、三谷卓摩、北垣亮馬、長井宏憲、野口貴文
    • 雑誌名

      第6回日本LCA学会研究発表会講演要旨集

      巻: Vol.6 ページ: 234-235

  • [雑誌論文] INFLUENCE OF ALUMINUM IMPURITY ON RECYCLED CONCRETE AND INSPECTION METHOD2010

    • 著者名/発表者名
      Wonjun Park, Takafumi Noguchi, Hironori Nagai
    • 雑誌名

      International Conference on Sustainable Urbanization

  • [雑誌論文] 再生コンクリートの品質に対するアルミニウム不純物の影響および検査方法2010

    • 著者名/発表者名
      朴元俊, 野口貴文, 長井宏憲
    • 雑誌名

      日本建築学会構造系論文集

      巻: 656 ページ: 1765-1772

  • [雑誌論文] 膨張材および石灰石骨材を併用した低収縮コンクリートの建築構造物における初期材齢のひずみ挙動2010

    • 著者名/発表者名
      崔亨吉、辻埜真人、橋田浩、野口貴文、盛岡実
    • 雑誌名

      日本コンクリート工学協会「コンクリートの収縮特性評価およびひび割れへの影響」に関するシンポジウム論文集

      巻: JCI-C77 ページ: 77-84

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Study on the Manufacturing Technology of Recycled Fine Aggregate by High Speed Impact and Dry Separation Method of Fine Particle2010

    • 著者名/発表者名
      Kim, Gyu-yong, Choi, Hyeong-Gil, Na, Chul-Sung, Park, Sun-Gyu, Lee, Do-Heun, Shin, Kyoung-Su
    • 雑誌名

      Korea Society of Waste Management

      巻: Vol.27, No.8 ページ: 739-748

    • 査読あり
  • [雑誌論文] コンクリートの初期収縮ひび割れ評価のための板状リング形高速試験方法の提負 案および有効性の評価2010

    • 著者名/発表者名
      崔亨吉、金圭庸、南正樹、嚢晟哲
    • 雑誌名

      日本建築学会学術講演梗概集

      巻: A-1分冊 ページ: 891-892

  • [雑誌論文] 副産細粒を用いた高強度コンクリートの収縮低減特性に関する研究(その1モデル副産細粒の水分放出性状に関する実験)2010

    • 著者名/発表者名
      林昇俊, 金翰混, 野口貴文, 長井宏憲
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: A-1 ページ: 1089-1090

  • [雑誌論文] 副産細粒を用いた高強度コンクリートの収縮低減特性に関する研究(その2モデル副産細粒の水分移動による化学的組織変化に関する実験)2010

    • 著者名/発表者名
      金翰提, 林昇俊, 嚢晟哲, 長井宏憲, 野口貴文
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: A-1 ページ: 1091-1092

  • [雑誌論文] コンクリート用再生骨材へのアルミニウム不純物混入量の試験方法に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      朴元俊, 野口貴文, 長井宏憲
    • 雑誌名

      日本建築学会大会

      巻: A-1 ページ: 1065-1066

  • [学会発表] 無機系建材の成分分析建材完全リサイクル確立のための基礎的研究2011

    • 著者名/発表者名
      山岸英輝、山田耕平、三谷卓摩、北垣亮馬、長井宏憲、野口貴文
    • 学会等名
      日本LCA学会
    • 年月日
      2011-03-03
  • [学会発表] コンクリートの初期収縮ひび割れ評価のための板状リング形高速試験方法の提案および有効性の評価2010

    • 著者名/発表者名
      崔亨吉、金圭庸、南正樹、褒晟哲
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-09-09
  • [学会発表] 副産細粒を用いた高強度コンクリートの収縮低減特性に関する研究(その1モデル副産細粒の水分放出性状に関する実験)2010

    • 著者名/発表者名
      林昇俊, 金翰提, 野口貴文, 長井宏憲
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-09-09
  • [学会発表] 副産細粒を用いた高強度コンクリートの収縮低減特性に関する研究(その2モデル副産細粒の水分移動による化学的組織変化に関する実験)2010

    • 著者名/発表者名
      金翰混, 林昇俊, 褒晟哲, 長井宏憲, 野口貴文
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-09-09
  • [学会発表] コンクリート用再生骨材へのアルミニウム不純物混入量の試験方法に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      朴元俊, 野口貴文, 長井宏憲
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-09-09

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公開日: 2012-07-19   更新日: 2013-08-06  

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