研究課題/領域番号 |
21246092
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西村 幸夫 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (20159081)
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研究分担者 |
桑田 仁 芝浦工業大学, システム工学科, 准教授 (50276458)
鈴木 伸治 横浜市立大学, 国際総合科学部, 准教授 (80272368)
鳥海 基樹 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (20343395)
遠藤 新 工学院大学, 工学部, 准教授 (40292891)
岡村 祐 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 研究員 (60535433)
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キーワード | 景観法 / 景観計画 / 歴史まちづくり法 / 歴史的風致維持向上計画 / 歴史文化基本構想 / 統合的計画論 / ガイドライン / 歴史的資源 |
研究概要 |
景観法と歴史まちづくり法の統合的な計画論の樹立に当たって、(1)景観法のもとでの影観計画の現段階をあきらかにすること、(2)歴史まちづくり法のもとでの歴史的風致維持向上計画の現段階を明らかにすること、(3)文化庁が進める歴史文化基本構想の現段階を明らかにすること、(4)これらを通して景観と歴史文化を統合する際の計画手法に関して知見を得ることが必要である。 第一に、(1)の論点に関しては、景観資源の洗い出しやその評価に関してはすでに手法が定着しつつあること、高度地区など他の都市計画手法との組み合わせによって景観整備の実をあげる手法が定着しつつあることが明らかになった。一方、景観計画の小刻みの修正が繰り返されるなど、微調整をスムースに反映する制度的な手続きが未整備であること、景観計画の法的な拘束力に関するスタンスの違いから計画へ盛り込むべき数値基準の考え方に自治体ごとに差がある点などが明らかになった。 第二に、(2)および(3)の論点に関しては、網羅的な歴史資源をくみ上げる計画手法が一般化しつつあり、歴史に依拠した行政計画の手がかりが格段に補強されつつあること、しかし、これらを体系的に評価する手法が未開拓であることが明らかになった。 第三に、(4)の論点に関しては、岐阜県高山市での具体的な作業を通して、都心から周辺農村へ至る段階的な濃度と整備手法を持った計画のあり方が実験的に明らかになりつつある。
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