研究課題/領域番号 |
21246129
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
戸田 保幸 大阪大学, 工学研究科, 教授 (20172166)
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研究分担者 |
松村 清重 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (10135668)
眞田 有吾 大阪大学, 工学研究科, 助教 (30467542)
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キーワード | 肥大船 / 波浪中抵抗増加 / CFD / PIV / 自由表面計測 |
研究概要 |
本年度は、波浪中を航行する肥大船の平水中抵抗からの抵抗増加のメカニズム解明及びCFD計算結果の検証するためのデータを取得するために以下の具体的な研究を行った。 1. 世界中の数多い研究機関において平水中実験が行われているKVLCC2模型を作成し、比較試験を行った。これにより水槽の精度を確認し、前後揺、上下揺、縦回転揺れが自由な状況での抵抗増加の計測を行った。3つの波長船長比にて詳細な計測を行った。このデータについては2010年12月にスェーデンで開催される、CFDワークショップのデータとして採用されることになり、2010年1月の実行委員会にて報告を行った。 2. の実験から詳細な流場を計測する実験条件を3つの波長船長比に決定した。 3. PIVシステムについてラビジョン社のシステムをもとに大阪大学水槽にて撹乱を少なくして計測可能なシステムを設計して発注した。年度末に導入されたが、試験的に翼端渦の計測を行ったところ、非常に高密度で精度のよい計測結果が得られることが分かった。またカメラシステムを別に導入して3次元システムに拡張し計測可能であることを確認した。これを用いて次年度主には大型肥大船が実海域において遭遇する短波長域と運動による抵抗増加が大きくなる波長が船長と同程度の領域かにおいて詳細な流れ場を計測する。 4. 自由表面形状を面的に計測するシステムについて検討を行い、規則波で検討を行った。カメラを複数台並べることにより大きな領域が計測可能であることが明らかになった。
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