研究課題/領域番号 |
21247018
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
木下 タロウ 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10153165)
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研究分担者 |
前田 裕輔 大阪大学, 微生物病研究所, 准教授 (00294124)
村上 良子 大阪大学, 微生物病研究所, 准教授 (00304048)
藤田 盛久 大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (30532056)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | GPIアンカー / 遺伝子 / 酵素 / タンパク質 |
研究概要 |
GPIアンカー型タンパク質(GPI-AP)の構造変化と輸送に関わる遺伝子群の解明に関し、GPI-APの小胞体からの輸送過程で、積荷受容体として働くp24ファミリータンパク質複合体の構造・機能の解析を進めた。ガンマサブファミリーのうちガンマ2のノックダウンだけが輸送遅延を起こし、ガンマ2が特異性を決めていることが確かめられた。ガンマ2のどのドメインが特異的輸送に関わっているかを決めるため、最も似ているガンマ1とドメインを交換したキメラを作製した。その結果、GOLDドメインと膜貫通ドメインは交換可能であったが、アルファドメインは交換不可能であった。さらに、アルファドメインに変異を導入して機能を検討した結果、膜に近い領域が重要であることがわかった。各キメラの輸送における機能は、GPI-APとの結合機能と相関したので、アルファドメインの膜近傍領域にGPIアンカーとの相互作用部位が存在すると結論した。Wntの輸送にも、p24ファミリータンパク質が必要であることが示されつつあるので、GPI-APと同じ受容体を使うのかを解析する系の確立を進めた。CRISPR-Cas9系を用い、p24ガンマ2とデルタ1をノックアウトした細胞株を確立し、GPI-APの輸送が遅延することを確認した。Wntの輸送が遅延するかの検討を進めている。GPIアンカーの脂肪酸リモデリングの生物学的意義の解明に関し、昨年度までにPGAP3遺伝子の全身でのノックアウトマウスを作製し解析した結果、液性免疫系の恒常性維持に重要であることが明らかにした。昨年度、この働きにどの細胞系統においてPGAP3が重要なのかを検討するため、T細胞、B細胞だけで脂肪酸リモデリングが起こらないマウスを作製し、今年度も引き続き観察を続けたが、自己免疫個体は出現しなかったので、他の細胞での異常が必要であると結論した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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