研究課題
1. Noda藍シグナルによるDVE/AVEの形成・移動:DVE細胞を蛍光蛋白質で標識できるマウスを用いて、DVEの挙動を経時観察したところ、5.5日目から移動を開始し、胚全体のvisceral endoderm細胞の移動を引き起こしていることが判った。また、移動の開始に合わせて、DVE細胞が極性を獲得していることが判った。2. Nodai蛋白質の拡散・運搬とその制御:Smad2/3のリン酸化を組織レベルで検出したところ、ノードでのNodal遺伝子の発現は対称だが,Nodal蛋白質の活性はL>>Rであることが判り、ノードで合成されたNodalタンパク質が側方へと運搬されていることが示唆された。また、Cer12を欠損する胚では,Nodal蛋白質の活性が上昇していた(Kawasumi et al., in press)。Nodal蛋白質を可視化できるマウスを作製し,ノードで作られたNoda1蛋白質を経時的に観察することが可能になった。3. 発生後期・成体でのNodalシグナルの役割:これを知るために必要となる、Nodal(flox), Lefty(flox)マウス、種々のCreマウスを作製し、準備が完了した。4. Nodalシグナルを伝える転写因子FoxH1によって制御される遺伝子の探索・同定:卵細胞、着床前胚、8日目胚などにおいて、FoxH1標的遺伝子の候補を探索・同定した。5. レチノイン酸シグナルによるNodal遺伝子の発現制御:Nodal遺伝子がRARE依存的に発現される部位を探索した結果,少なくとも脳で2カ所の発現部位を見つけた。Nodal遺伝子のRAREを欠損する変異マウスを作成した。
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Human Mol.Genetics.
巻: (In press)
Dev Biol.
Curr.Opin.Genet.Dev.
巻: 20 ページ: 433-437