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2009 年度 実績報告書

自然免疫におけるオートファジー誘導機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21249004
研究機関東北大学

研究代表者

倉田 祥一朗  東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (90221944)

キーワード自然免疫 / オートファジー / ショウジョウバエ / 抗菌ペプチド / PGRP
研究概要

本研究では、オートファジー誘導に必要とされる因子を同定するために、ゲノムワイドRNAiスクリーニングを行う。このスクリーニングは、21,306の転写産物に対して網羅的なノックダウンスクリーニングが可能なショウジョウバエS2細胞系で行う。すなわち、PGRP-LEを発現させたS2細胞で、それぞれの転写産物特異的にRNAiを行い、細胞内寄生細菌であるリステリア菌を感染させる。RNAiにより、PGRP-LEによるオートファジー誘導に必要な因子の発現が抑制されると、リステリア菌の細胞内増殖が抑制されない。したがって、リステリア菌の細胞内増殖をモニターすることで、PGRP-LEによるオートファジー誘導に必要な因子が同定できる。
そのために今年度は、ルシフェリンなどの基質を添加することなくルシフェラーゼ発現に必要な全ての因子群を含むluxABCDEオペロンを、宿主への感染時に活性化するhly遺伝子のプロモーター、宿主感染と関係なく恒常的に発現するsecA遺伝子のプロモーター、および高発現リステリアプロモーター(Help : highly expressed listeria promoter)に連結し、リステリア属菌(病原性のあるListeria monocytogenesは用いずに、病原性が著しく低いListeria ivanovii、および非病原性のListeria seeligeriを用いた)にエレクトロポーレーション法を用いて導入した。これにより、リステリア菌の細胞内増殖をリアルタイムで検出できる感染レポーターが確立できた。このレポーターをPGRP-LEを発現させたS2細胞へ感染させたところ、PGRP-LE依存に細胞内での増殖が抑制されることを確認できた。これにより、ゲノムワイドRNAiスクリーニングが可能となった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] An unexpected twist for autophagy in Crohn's desease.2009

    • 著者名/発表者名
      Yano, T., 倉田祥一朗
    • 雑誌名

      Nature Immunology 10

      ページ: 134-136

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 昆虫の自然免疫機構を解き明かす2009

    • 著者名/発表者名
      倉田祥一朗
    • 雑誌名

      化学 64

      ページ: 12-17

  • [雑誌論文] PGRPを介したオートファジー誘導機構2009

    • 著者名/発表者名
      倉田祥一朗
    • 雑誌名

      感染炎症免疫 39

      ページ: 66-69

  • [学会発表] Induction of autophagy via intracellular innate immune recognition in Drosophila2009

    • 著者名/発表者名
      Kurata, S.
    • 学会等名
      5th International Symposium on Autophagy
    • 発表場所
      Otsu, Japan
    • 年月日
      20090924-20090928

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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