研究課題/領域番号 |
21249010
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
岡田 泰伸 生理学研究所, 所長 (10025661)
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研究分担者 |
赤塚 結子 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 准教授 (90321611)
清水 貴浩 富山大学, 大学院・医学薬学研究部, 准教授 (40353437)
沼田 朋大 京都大学, 工学研究科, 助教 (20455223)
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キーワード | 容積感受性アニオンチャネル / マキシアニオンチャネル / 細胞容積調節 / アポトーシス / ネクローシス / 細胞死 / TRPM7 / ABCF2 |
研究概要 |
本研究の目的は、細胞生死スイッチに関与する2種のアニオンチャルー容積感受性外向整流性アニオンチャネル(VSOR)とマキシアニオンチャネル(Maxi-C1)-そのものとそのレギュレータの分子同定を行うことによって、アポトーシス性、ネクローシス性、および虚血性の細胞死の誘導と防御の詳しい分子メカニズムの解明に道を拓くことである。2009年度は、VSORレギュレータであることを私達が既に明らかにしているABCF2の結合蛋白質をオーバーレイ法で検索し、その1つとしてヌクレオリンを同定した。今後、このヌクレオリンとVSORの関係を調べる必要がある。また、VSORのもう1つのレギュレータであることを予備的に明らかにしているTRPM7について、ニワトリBリンパ系DT40細胞のTRPM7ノックアウト細胞、ヒトTRPM7強制発現細胞、TRPM7のC末端除去ミュータント強制発現細胞、TRPM7のキナーゼ活性除去ミュータント強制発現細胞を作成し、これらの系を用いてのVSOR活性との相関調査の準備を行った。Maxi-C1については、そのチャネルの活性化にレセプター型チロシンプロテアーゼによる脱リン酸化が関与することを明らかにした。Maxi-C1を高密度発現しているブレッブ膜のタンパク質成分を巨大プロテオソームに再構成する実験系を確立し、今後の分子同定に備えはじめた。更に、VSORとMapi-C1の分子同定の両方に対する新しいアプローチとして、レトロウイルスによるランダム遺伝子破壊法を2010年度から適用開始することにし、それによるVSORやMaxi-C1の活性変化を機能的にアッセイするために、アニオンチャネルポアからのルシファーイエローの細胞内取り込みをモニターする方法を確立した。
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