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2011 年度 実績報告書

ヘムによる液性免疫応答制御の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21249014
研究機関東北大学

研究代表者

五十嵐 和彦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00250738)

研究分担者 本橋 ほづみ  東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00282351)
武藤 哲彦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (80343292)
加藤 恭丈  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (40397914)
村山 和隆  東北大学, 大学院・医工学研究科, 准教授 (40400452)
キーワード遺伝子 / 免疫学 / 発生分化 / 蛋白質 / ストレス
研究概要

本年度は、転写因子Bach2のヘム結合ドメインの解析、そして、ヘム・ヘモペキシン系によ転写制御について検討した。Bach2のヘム結合ドメインを各種組み換えタンパク質断片を用いたヘム結合実験により特定した。この領域には、ヘムが5配位および6配位の二種類の様式で結合することも確定した。ヘム結合によって生じる構造的変化をCDスペクトル、蛍光偏光、小角散乱、などの手法を用いて測定した。この領域は通常、特定の二次構造(αヘリクスやβシート)は取っていない、いわゆる天然変性タンパク質状態にあることを確定した。ヘム結合により、大きさが変化することも見いだした。すなわち、ヘムはBach2の特定の領域に結合し、構造変化を引き起こすことによりその転写因子機能を制御することが考えられた。これは、ヘムによる天然変性タンパク質の制御という点でこれまでに例のない発見となった。現在、論文を作成中である。並行して、Bach2を制御するヘムが細胞外に由来する可能性を考え、新しい実験を追加した。細胞外ヘムの一部はヘモペキシンと結合しているが、前年度の研究よりBリンパ球もヘモペキシン受容体を発現することを見いだしていた。ヘム・ヘモペキシン複合体を試験管内で組み換えタンパク質を用いて再構成し、そのBach2発現細胞に対する効果を検討した。まだ予備的実験の段階ではあるが、確かに細胞外ヘム・ヘモペキシンによってBach2標的遺伝子の発現が変動することを確認できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 鉄代謝と転写制御のクロストークとその出力異常2011

    • 著者名/発表者名
      五十嵐和彦
    • 学会等名
      第12回WAKOつくばフォーラム
    • 発表場所
      筑波和光ホール(茨城県つくば市)
    • 年月日
      2011-11-29
  • [備考] 研究室HP

    • URL

      http://www.biochem.med.tohoku.ac.jp/

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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