研究課題/領域番号 |
21249075
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
澤 芳樹 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00243220)
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研究分担者 |
松宮 護郎 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (20314312)
倉谷 徹 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (90448035)
上野 高義 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (60437316)
坂口 太一 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10467574)
白川 幸俊 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20457013)
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キーワード | 心筋再生 / 幹細胞誘導因子 / 細胞外マトリックス |
研究概要 |
これまで我々は、自己筋芽細胞を細胞シート工学により組織化し、これを重症心不全モデルに移植することにより著明な組織、機能改善が起こることを示した。しかし、この方法では、細胞グラフトを作成するために自己細胞を長期間培養する必要があり、緊急性の高い治療を要する重症患者への対処が困難である。さらに、治療効果や品質の安定性の確保が困難な生物由来製品に対するわが国の厚生労働省の審査のハードルの高さは、トランスレーショナルリサーチの進展を阻んでおり、細胞培養が不要な規格化・製品化された再生治療用デバイスの開発が急務である。そこで、本研究では、人工細胞外マトリックスによって心臓幹細胞ニッチを構築し、さらに心筋組織における幹細胞誘導分化増殖因子等の徐放と機能発現を制御することで、内在性の自己心筋幹細胞を誘引し、人工幹細胞ニッチをbioreactorとして心筋細胞への分化を促進して、心機能を改善する新規な自己修復型心筋再生用デバイスを開発し、重症心不全に対する新たな治療法を確立することを目的とした。 初年度はまず、心筋幹細胞の分化・誘導因子の解明と心筋幹細胞ニッチの解明について検討を行った。 心筋幹細胞の障害部位への遊走及び動員を促進する可能性のある因子として、その心筋組織における幹細胞誘導分化増殖因子等について検討を行った。さらに現在、我々が行っている心筋梗塞部位への筋芽細胞シート移植によって心機能の回復が認められた心筋組織について、遺伝子発現パターンを遺伝子チップ等の解析によるデータをもとに候補因子を抽出した。さらに、心筋幹細胞ニッチの解明として、心筋幹細胞ニッチにおける細胞外マトリックス、基底膜成分について解析を行った。細胞間もしくは細胞・マトリックス間相互作用を詳細に検討し、心筋幹細胞ニッチを模倣する人工細胞外マトリックスについて検討した。
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