研究課題/領域番号 |
21249077
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
冨永 悌二 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00217548)
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研究分担者 |
早瀬 敏幸 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (30135313)
芳賀 洋一 東北大学, 大学院・医工学研究科, 教授 (00282096)
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キーワード | CED / シュミレーション / DDS / CED用ニードル |
研究概要 |
(1)CED法における脳内薬剤分布シュミレーションソフトウエアの開発 東北大学大学院医学研究科神経外科学分野と流体科学研究所の共同研究としてCED法による薬剤投与の薬剤分布シュミレーション方法の開発をおこなった。まず医学研究科神経外科学分野にて正常カニクイザルを使用し定位脳手術装置を用いてカテーテル留置後、化学療法剤ACNUとMRI造影剤(Gd-DTPA)のCED法による注入を行った。これをMRIでリアルタイムにモニターし、得られたDICOMデータを用い流体科学研究所のスーパーコンピューターで解析した。カテーテル先端部に注入のベクトルを与え、さらに穿刺部への逆流を考慮し、流路として穿刺路を設定することにより、一致率高くシュミレーションできることを示した(論文投稿中)。現在さらに臨床研究例のシュミレーションを実施している。 (2)CED注入システムの研究開発 東北大学大学院医学研究科神経外科学分野と医工学系研究科の共同研究として以下の研究を行った。現在使用されているCED用カテーテルは外径1.5mm程度であるが、実際の留置には外径2.1mmの挿入用ニードルを使用しており、薬液の逆流を生じる大きな原因となっている。そこで挿入用ニードルを使用せずに脳内への留置が可能なカテーテルを開発した。ニードルを使用し挿入する際ニードル抜去後のAirが薬剤注入の妨げになるため、専用のAir抜きシステムを採用し、外径は1.2mmの金属針に0.2mmの溝を30cmにわたり加工し、ニードルを作製した。作製したニードルを用いてアガロースゲルモデルでair抜きが可能であることを確認した。さらにニードル先端から超音波を出すように工夫することでより有効な薬剤分布が得られる可能性があり、超音波印加のニードル開発を進めている。
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