研究課題/領域番号 |
21249094
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研究機関 | 日本赤十字広島看護大学 |
研究代表者 |
新道 幸惠 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (30162796)
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研究分担者 |
鈴木 幸子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30162944)
成田 伸 自治医科大学, 看護学部, 教授 (20237605)
遠藤 俊子 京都橘大学, 看護学部, 教授 (00232992)
吉沢 豊予子 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80281252)
森 恵美 千葉大学, 看護学部, 教授 (10230062)
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キーワード | 助産学 / 産婦ケア / 教育方法 / 教材開発 / シミュレーション教材 |
研究概要 |
我々は、看護系大学学士課程の助産師教育における産婦ケア能力育成の教育方法の開発を目的として3年計画で、3班に分担して本研究に取り組んでいる。第1班は学内における教育方法、第2班は助産実習における教育方法、第3班は教材の開発を目的としており、本年度は各班共に実態調査を行なった。 第1班は、看護系大学学士課程の助産師教育に関わっている教育を対象としたフォーカスグループインタビュー、シラバス・評価用紙・視聴覚教材の収集と、その分析を行なった。その結果、到達目標への到達の為に、種々の工夫によって学生の動機や主体性を高める教育が実践されていることが明らかとなった。更に、中でも多くの大学が取り組んでいた「助産科目開始前の事前準備」、「実習グループ学生と教員の一貫した教育」と、それを発展させた「OSCEによる実習前のチェック」の3つの試行案の作成を行った。第2班は、助産実習の到達目標の達成度、ならびに助産実習に関連する講義、演習内容や教材、事前自己学習、実習中の教員や指導者の指導や助言、実習後教育の助産教育の到達目標に対する効果や問題点について、看護系大学学士課程に在籍する助産実習を終了した学生、実習担当教員、臨床実習指導者の3者の立場から明らかにし、産婦ケア能力育成のための教授・学習方略について検討した。第3班は、フォーカスグループインタビューによる教材(3次元CG、分娩介助モデル)のクリティークと、会陰保護術に関するシミュレーション教材の検討を行なった。その結果、熟練助産師のスタンダードな分娩時の会陰保護の圧力を学生に提示できるような教材を作り上げていくことが有用であると考えられ、開発に向けて具体的な取り組みを始めた。 以上のことから本年度の実態調査を通して効果的な教材開発のための教育方法の試用準備が整ったといえる。
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