研究課題/領域番号 |
21249095
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
大西 和子 三重大学, 医学部, 教授 (30185334)
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研究分担者 |
辻川 真弓 三重大学, 医学部, 准教授 (40249355)
吉田 和枝 三重大学, 医学部, 講師 (40364301)
後藤 姉奈 三重大学, 医学部, 助教 (80420389)
岡本 実保 三重大学, 医学部, 助教 (30376313)
大石 ふみ子 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10276876)
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キーワード | がん患者 / ストレスフルな看護師 / がん専門看護師 / 補完代替医療 |
研究概要 |
今回の研究目的は、これまでの研究者(筆者)の補完代替医療(CAM : Complementary and Alternative Medicine)の研究成果をがん看護専門看護師と共有し、実践可能なCAMを選択し、実践の場でがん患者やストレスの多い看護師に活用し、症状緩和、ストレス軽減、QOL(Quality of Life)向上の効果評価を行うことである。初年度である平成21年は、がん看護専門看護師(研究協力者)と共にCAMの国内外の文献検討、さらにこれまでの研究者(筆者)が培ってきたCAMの研究内容の学習を行い、そしてCAMを使用して実際にがん看護専門看護師がお互いに実践した。 6月~12月にかけて月1回、10~15名のがん看護専門看護師が集まり学習会を開催した。そして、アロマ療法、アロママッサージ、リンパマッサージ、東洋医学の経絡(ツボ)、温灸、指圧、薬草温湿布についての知識を共有した。 1月~3月にかけて2回、看護学科棟の実習室で実際にアロマ療法、アロママッサージ、ツボの位置探し、指圧などをがん看護専門看護師がお互いに実施した。 CAM介入前後の生理学的評価や心理学的評価は分析に至っていないが、これまでの傾向として生理学的には有意差は見られそうにないが、心理学的には、「気持ちよい」、「気分が良くなった」「倦怠感がなくなり元気になったような気がする」といった肯定的な反応を示していた。この実践は単発的なものであるため、結果は出難いと考える。 今回の目的は、研究成果を出すものではなく、どのような方法で実践するか、またそれらを使用することでどのような感覚を得るかを研究協力者として体験することであった。次年度(平成22年度)からは、実際にがん患者、ストレスフルな看護師、高齢患者にCAMを適応していく予定である。
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