研究課題/領域番号 |
21249095
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
大西 和子 三重大学, 事務局, 名誉教授 (30185334)
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研究分担者 |
小森 照久 三重大学, 医学部, 教授 (40178380)
辻川 真弓 三重大学, 医学部, 教授 (40249355)
吉田 和枝 三重大学, 医学部, 准教授 (40364301)
田野 かおり 鈴鹿医療科学大学, 鍼灸学部, 講師 (40399035)
作田 裕美 大阪市立大学, 看護学研究科, 教授 (70363108)
後藤 姉奈 三重大学, 医学部, 講師 (80420389)
山田 章子 山梨大学, 医学工学総合研究部, 助教 (90437103)
中野 正孝 三重大学, 医学部, 教授 (00114306)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 補完代替療法 / 漸進的筋弛緩療法、音楽療法、リラックス療法 / 外来がん患者 / セルフケア / ストレス・不安軽減 |
研究概要 |
平成22年度は看護師への補完代替医療の応用研究、23年度は外来通院しているがん患者を対象にパイロットスタデイとして補完代替療法(漸進的筋弛緩療法、音楽療法、リラックス呼吸法、アロマセラピー)を行い、ストレス・不安軽減やQOL向上を図った。疲労回復やストレス軽減の有益な結果を得た。 平成24年度は、これまでの研究を基に、がん相談支援センターや外来化学療法室に来訪するがん患者を対象に、セルフケアとして在宅で補完療法(漸進的筋弛緩法、音楽療法、リラックス呼吸法 、アロマセラピー)を8週間使用してもらい、ストレス・不安軽減やQOL向上に関しての評価を行うことを目的とした。対象者は180名であった。 患者が自宅で毎日CDを1回以上使用し、それを2ヶ月継続してもらい、1ヶ月後、2ヶ月後に質問紙、聞き取り調査を行った。非介入群の対象者は、補完療法を実施しないでデータ収集のみ8週間、行ってもらった。来訪時にはがん看護専門看護師(或いは研究者)が日常生活について尋ねた。データ収集は、介入群、非介入群とも、最初の来訪日(1回)、4週間後(2回)、8週間後(3回)の合計3回、データ収集を行った。データ測定として、血圧・脈拍・SpO2、POMS尺度(心理 状態)、SRS18尺度(ストレス状態)の客観的評価、体調(食欲、排泄、睡眠・休息、活動、痛み、倦怠 感、呼吸苦、不安など)等の質問の質的評価を行った。 現在、95名のデータ収集を終了し、データ整理を始めているところであるため、明確な結果は出ていない。しかし、患者との面談からの感触は、「気分転換になる」、「集中できる時間がもてる」、自分のこととして考えることができる」などの主観的評価を得ている。今後、客観的データについては統計処理・分析から行っていく予定である。この研究は、対象者が180名であるため、そこに達するまで継続してデータ収集を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度から25年度にかけて、外来がん患者を対象にセルフケアとしての補完代替療法を実施しており、在宅において2ヶ月(8週間)のセルフケアを遂行してもらい、同時にデータ記入をしてもらっている。 現在、対象者95名が終了しているが、予定の対象者数は180名であるためデータ収集を継続している。データ収集の終了時期は9月~10月の予定である。
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今後の研究の推進方策 |
対象予定数180名のデータ収集が終了(平成25年9~10月)した後、データ整理、データ分析・考察を行い、学会発表や論文作成などを行っていく予定である。平成25年9月末までに予定の180名のデータ収集が終わらなければ、180名終了まで期限を延期することとする。
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