研究課題/領域番号 |
21251005
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
安藤 和雄 京都大学, 東南アジア研究所, 准教授 (20283658)
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研究分担者 |
林 泰一 京都大学, 防災研究所, 准教授 (10111981)
宇佐見 晃一 名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (10203506)
鈴木 玲治 京都学園大学, バイオ環境学部, 准教授 (60378825)
大西 信弘 京都学園大学, バイオ環境学部, 准教授 (80378827)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | ベンガル湾縁辺 / 在地のネットワーク / NGOと大学との国際連携 / 実践型地域研究 / 国際研究者交流 / バングラデシュ / ミャンマー / ブータン |
研究概要 |
国内での研究打合会は、4月15 日、7 月5 日、10月21日、12 月23日に開催した。9月3-4日にブータンのシャラブッチェ大学において「International Workshop on Changing Environment &Development in Rural Communities of Bhutan and other counties」を開催した。ミャンマー,バングラデシュ、ラオス、日本、ブータンの研究者が参加し、5-10日にかけてPLAを実施した。9月16日に国際ワークショップ「ちいきの大切なものってなんだろう? 」を亀岡市でNPOらと共催する。バングラデシュ、インド、アメリカ、日本の研究者、実践者が参加し、17日にPLAを実施した。10月21日に群馬県みなかみ町でブータンの研究者を招聘し、過疎、離農に関する国際セミナー「ブータンデー」を開催した。10月27~29日にかけて国際フォーラム「棚田フォーラムイン丹後」を丹後で開催した。ミャンマー、ブータン、日本の研究者・実践者が参加した。12月22~23日に京都大学宇治キャンパスで「第8回南アジアおよびインドシナにおける自然環境と人間活動に関する研究集会」を開催した。ミャンマー、ラオス、ブータン、日本人の研究者と実践者が参加した。2013年3月7~8日にバングラデシュのハティア島で、国際ワークショップ「People's Centered Practice towards Harmonious Development in Asia」を開催した。ミャンマー、インド、ラオス、ブータン、バングラデシュ、日本の研究者、実践者が参加し、9日~12日かけてPLAを実施した。上記のワークショップやセミナーについては、報告書や雑誌の特集号として、来年度に出版を予定している。気象観測は順調に計画が実施されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国際ネットワーキングのための、H23年度に国内3回、海外2回の国際セミナーとワークショップ、PLAをそれぞれに実施することができた。そして、H23年度には、ニューズレター「ざいちのち」を4月から12月に9号を共同発行した。出版物としては、Traditional Agricultural Implements of Bangladesh(Salim & Ando)、An Alternative Way of Agricultural Development By the Koya People in Andhra Pradesh, India(Tsunashima)、Climate and Rice Cropping Systems in the Brahmaputra Basin: An Approach to Area Studies on Bangladesh and Assam(Asada)を、バングラデシュのRubi Enterpriseから商業出版することができた。プロジェクトの活動に直結するニューズレターはいまだ軌道にのっていまいが、それを補うWebサイトは順調に運営されている。H24年度に国内で実施された国際会議についてはすでに他の事業との共同で出版されている。以上から、具体的な国際ネットワーキングと学術的な発信がワークショップとPLAがセットになったアクションリサーチとして概ね順調に展開していると自己評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
<今後の推進方策>H25年度には日本国内と連携を持たせるために、過疎化、離農、遠隔地・中山間地の農村開発発、高潮や津波の問題を、テーマにして、国内とミャンマーなどで国際会議を今後開催する。H25年度には本研究の最終的な成果発表をミャンマーで国際会議により行い、一層のネットワーキング化行う予定である。また、本研究以降の研究活動の継続性を考慮し、H25年度には、日本国内の中間山村に、ブータンやミャンマー、ラオスなどから研究者を招聘し、2週間から5週間の村落におけるPLAを実施し、アジアと日本の持続的農村発展への問題的把握を行う。<計画の変更と問題点>研究内容は計画初期には、自然災害とその対応が中心であったが、本研究活動の前半の成果にもとづき、自然災害に加えて村落の生存基盤という視点を加味して農村開発や農業開発の課題を国際会議にテーマに加え、研究者のネットワークへの参加をH25年度も継続的に広げていく。計画初期のカウンターパートに加え新たに日本と類似性の高いブータン王立大学をH25 年度もメンバーに加える。またネットワーキングのためにはカウンターパート国に限らず他の事業と連携して積極的に外国人の招へいを行う。インド国内への入国の困難さ等々から考慮し、H25 年度の最終年の国際会議はアッサムからミャンマー(マンダレー大学)に変更した。実践計画につなげるために、自然災害とその対応については調査をバングラデシュのNGOであるDUSとの共同研究に限定して行う。
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