研究課題/領域番号 |
21253001
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
三浦 英樹 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (10271496)
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研究分担者 |
菅沼 悠介 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (70431898)
奥野 淳一 国立極地研究所, 研究教育系, 特任研究員 (00376542)
川村 賢二 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (90431478)
大岩根 尚 国立極地研究所, 研究教育系, 特任研究員 (80581363)
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キーワード | 東南極氷床 / 氷床変動 / 地球環境変動システム / 中期更新世 / 氷河地形 / セール・ロンダーネ山地 / 第四紀 / モレーン |
研究概要 |
平成23年度は、第53次南極地域観測隊に参加し、過去数百万年間の東南極氷床高度の変動史を復元するために、セール・ロンダーネ中・西部地域において詳細な氷河地形調査と表面照射年代測定用試料の採取を行った。エコーチップを用いた定量的な風化度の評価手法の確立を試みた。また、南極海・南大洋の変動史研究では、南大洋のコンラッド海台の堆積環境の変遷と海台近傍の掘削データ(ODP Leg119,120,177,183)を対比することで年代を推定し、環境変動の規模や空間的広がりの把握を試みた。グレイシャルハイドロアイソスタシーと海水準変動の研究では、セール・ロンダーネ山地における新生代東南極氷床変動モデルを完成させ、新生代におけるグローバルな氷床量相当海面変化に対する東南極氷床の寄与量を推定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していたセール・ロンダーネ山地における氷河地形地質調査と宇宙線照射年代測定試料が採取され、東南極氷床高度の変動を明らかにできる見通しがついているため。
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今後の研究の推進方策 |
第51次と第53次南極地域観測隊で採取したセール・ロンダーネ山地の宇宙線照射年代試料を分析することによって、東南極氷床の高度変動史を明確にし、MPTとの関係性の議論を行うとともに、GIAモデルを用いて、グローバルな海水準変動に与えた東南極氷床の寄与量を明らかにしてゆく。
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