研究課題/領域番号 |
21255007
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
稲村 達也 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (00263129)
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研究分担者 |
間藤 徹 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (50157393)
縄田 栄治 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30144348)
廣岡 博之 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60192720)
井上 博茂 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (40260616)
森塚 直樹 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (10554975)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 国際研究者交流 / 中国雲南省 / 土地利用 / 耕畜連携 / 水質 / 改革開放 |
研究概要 |
1.水系の流路系統図の作成 前年度までに作成した河川と幹線水路の流路図の高精度化を図った。流量データを収集するために、環境局に情報提供を依頼した。 2.流路系統図に基づく土地利用図の作成 種々の衛星画像を用いて、土地利用の変化の全体像をとらえ、グラウンドトゥルースと行政村での聞き取りを行い、土地利用解析の精度を高めた。聞き取り調査では不足する行政村単位での農業生産基礎データを収集した。3.負荷物質収支の現状評価 調査対象河川の上流・中流に設けた調査圃場(露地畑、ハウス)において、農作業の内容を聞き取り、作物、土壌、灌漑水、地下水、河川水を定期的に採取・分析し、その季節変化をもとに負荷物質の収支を求めた。4.耕畜間における物質循環と負荷物質収支の現状評価 酪農家を対象とした糞尿と野菜残さ飼料を介した物質収支を解明するとともに、乳牛における硝酸態窒素負荷に関する調査を実施した。5.是正型農業における負荷物質収支の評価 昆明理工大学のガラス温室において、投入量の抑制が、生産性および負荷物質収支に及ぼす影響を評価した。6.気象データの収集 水系の分岐点に設置した太陽電池で駆動する気象ステーション(降水量、日射量、気温、湿度など)から気象データを収集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
河川の水質評価、耕畜間の物質循環の実態解明、および是正型農業における負荷物質収支の評価を進めることができ、それらの成果の一部を論文化することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
前年度の研究を継続するとともに全体の成果を取りまとめ、成果報告会を開催し残された課題を明確にする。論文の投稿をすすめる。
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