研究課題/領域番号 |
21256002
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
那須 正夫 大阪大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (90218040)
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研究分担者 |
谷 佳津治 大阪大谷大学, 薬学部, 准教授 (50217113)
川井 眞好 姫路独協大学, 薬学部, 講師 (40533922)
山口 進康 大阪大学, 大学院・薬学研究科, 准教授 (20252702)
馬場 貴志 大阪大学, 大学院・薬学研究科, 助教 (20423121)
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キーワード | オンサイトモニタリング / 水環境 / 細菌 / マイクロ流路デバイス / 蛍光染色 |
研究概要 |
マイクロ流路デバイス(幅・深さ数十マイクロメートルの流路を刻んだ数cm四方の樹脂製チップ)を用いて、迅速・簡便かつ高精度な細菌モニタリングを行うためのシステムを構築し、水環境の衛生微生物学的評価により水系感染症の防止に貢献することを大目的として、以下の研究を行った。 1) 1枚のデバイス上で細菌の蛍光染色と検出が可能な「染色・計数用マイクロデバイス」を作製した。また、細菌数測定システムおよび計数プログラムを改良し、マイクロ流路システムを構築した。 2) 「染色・計数用マイクロデバイス」を用いてマイクロ流路中で蛍光染色を行うことにより、レジオネラの特異的検出を可能にした。その測定範囲は、10^1~10^6 cells/mlであった。 3) 細菌数の少ない試料については、濃縮することによりマイクロ流路システムを用いた測定が可能であった。 4) 上記の成果を発展させ、水環境中のレジオネラ数の迅速測定法を作成した。本方法により、冷却塔水中のレジオネラ数を約1時間で測定できるようになうた。 5) 小型のシグナル検出系(オンサイト細菌数測定システム)の作製を開始した。本装置の完成により、水環境の衛生微生物学的評価を東南アジアをはじめとする現地(on-site)で日常的に行うことが可能となる。 6) 中国・杭州において、レジオネラ数および非結核性マイコバクテリウム数の測定(予備調査)を行った。
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