研究課題
交付申請者に記載した研究実施計画に基づいて研究を進め、アスペクト指向プログラミング(AOP)とその関連分野の実証面、基礎面、親展開面に関して以下のような成果を得た。(実証面)分散ソフトウェアに対するセキュリティーポリシーをAOPによって記述・適用する言語AspectKlavaについての研究をデンマーク工科大のYangらよび北陸先端大の青谷と共同でまとめ国際会議にて発表した。実用性を評価するために、医療システムなどの実例を基にアクセス制御等の記述についての検討を行っている。(基礎面)前年度までに提案した型緩和織込機構の成果を全国大会で発表した。その過程で返値型に関する制限を発見したため、解決手法とともに国際ワークショップにて報告した。また、文脈指向プログラミング(COP)の意味論を独HPIのHirschfeldおよび京大の五十嵐と共同で検討を開始し、その予備的な成果を国際ワークショップで報告した。従来の意味論と異なり、部分メソッドの適用などについて複数方針を統一的に扱えるものとなっている。(新展開)Javaに基づくCOP言語ContextJの評価をHirschfeldのチームと共同で行ってまとめ、論文誌に発表した。さらに宣言的な文脈指向構文を持つJCop言語を共同で提案し、国際会議にて発表した。この研究と並行して、イベントによって文脈切替を行うCop言語EventCJを青谷および東大の紙名と共同で提案し、国際会議にて発表した。実世界の環境では非同期的な事象によって文脈が変化する場面も多いため、ここで提案した言語機構はCOPを実用に供する際に重要なものとなることが期待される。また、AOPやCOPなどによってモジュール化されたソフトウェアの開発支援機構として、トレースに基くデバガの研究員の櫻井とともに研究し、論文誌を発表した。
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コンピュータソフトウェア
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http://www.graco.c.u-tokyo.ac.jp/~masuhara/papers/index-j.html
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