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2010 年度 実績報告書

大規模広域ネットワーク上での大容量ファイル高速転送のための中継サービス基盤技術

研究課題

研究課題/領域番号 21300024
研究機関九州工業大学

研究代表者

鶴 正人  九州工業大学, 大学院・情報工学研究院, 教授 (40231443)

キーワード高速TCP / ファイル転送 / スケジューリング / 高機能中継ノード / 公平性 / Openflowスイッチ
研究概要

1.送信・中継・受信ノード間の高速データ転送プロトコルに関しては、これまで研究してきた高速転送向きTCP技術を発展させ、途中のルータのバッファ容量が小さい場合の効率性改善や長期競合時の公平性改善などを実現する手法を開発した。さらに、ノード間に複数の不安定なネットワークや経路がある場合にそれらを統合的に扱うことで高速転送を実現する手法も開発した。これらの手法を、計算機シミュレーション、JGN2plus、インターネット、さらに高速インターネット通信衛星(WINDS)での実験を通して効果を検証し、論文誌、国際会議、国内研究会で発表した。
2.ファイル中継の空間的時間的な最適スケジューリングに関しては、これまで研究してきたデータ蓄積・転送スケジュール手法を発展させ、格子状の単純なネットワークトポロジーでの複数フロー競合シナリオにおいて、ボトルネックリンクの手前ノードでの比較的単純なスケジュールだけでも、ほとんどの場合に同時転送よりもフロー平均の応答時間を短縮できることを、シミュレーションによって示した。一方、実機実験に向けて、新世代ネットワークのための実験ツールとしても近年注目されているOpenflowスイッチを購入し、PCによる蓄積とOpenflowによる経路切替を組み合わせた実験環境を構築中である。また、JGNplusの後継である新世代ネットワークテストベッドJGN-Xを利用できる環境も準備を進めており、2011年6月から利用可能になる予定である。
3.中継ノードの最適配置に関しては、問題の定式化・モデル化を進め、2.のシミュレーションから得た知見を活かしながら、大規模ネットワークに対応可能なヒューリスティック手法を検討中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Kyushu-TCP : Improving Fairness of High-Speed Transport Protocols2010

    • 著者名/発表者名
      吉水卓
    • 雑誌名

      IEICE Trans.Commun.

      巻: E93-B(5) ページ: 1104-1112

    • 査読あり
  • [学会発表] マルチネットワーク統合型データ転送方式の実験とアプリケーション検討2011

    • 著者名/発表者名
      永田晃
    • 学会等名
      電子情報通信学会 ネットワークシステム研究会
    • 発表場所
      沖縄県宜野湾市
    • 年月日
      2011-03-03
  • [学会発表] Integrating Multiple and Heterogeneous Challenged Networks2010

    • 著者名/発表者名
      永田晃
    • 学会等名
      The Third International Workshop on Information Network Design (INCoS2010併設)
    • 発表場所
      Thessaloniki, Greece
    • 年月日
      2010-11-25
  • [備考]

    • URL

      http://www.ndrc.kyutech.ac.jp/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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