研究課題
本研究では、モバイルアドホックネットワークに基づくグループ活動見守りシステムを開発するとともに、シミュレーション実験およびフィールド実験によりグループ活動見守りシステムを評価した。(1)グループ活動を表す新しい移動モデルとシミュレーション実験評価:(1)新しい移動モデルにおける端末の移動速度の動的変化に対する送信間隔制御端末の移動速度の変化を単位時間あたりの端末間の隣接関係の変化から推定し、これに適応して、情報収集、経路構築のための制御パケットの送信間隔を制御して、送信頻度を調整する。これにより、端末の移動速度の高い環境でのリンク切断への対応速度を維持させたまま、移動速度の低い環境での制御パケット抑制、消費電力の節約を図ることができる自己組織型送信間隔制御法を提案した。(2)新しい移動モデルにおける端末の分布密度の動的変化に対する送信電力制御モバイルアドホックネットワークでは、端末の分布密度が端末の移動や端末の電源のオン、オフなどによって逐一変化する。それに対し、電波の送信電力、受信電力から近隣端末との端末間距離を推定し、通信範囲内の端末数を一定数に保つように送信電力を制御して、電波の送信半径を調整する。これにより、電波の送信範囲内の端末を常に一定数に保つことができるため、端末の分布密度が高い場所でのパケット衝突の頻度を抑え、消費電力の低い通信を行うことができる自己組織型送信電力制御法を提案した。(2)グループ活動見守りシステムの開発とフィールド実験評価:Android携帯端末で構成するモバイルアドホックネットワークとメッシュネットワークを用いた新世代児童見守りシステムを開発し、大学構内でフィールド実験を実施した。本システムについて、2012年1月のアドホックネットワーク研究会で技術展示を行うとともに、3つの展示会で紹介した。
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Telecommunication Systems Journal
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http://www.nsw.info.hiroshima-cu.ac.jp