研究課題/領域番号 |
21300036
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
北 研二 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (10243734)
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研究分担者 |
獅々堀 正幹 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (50274262)
柘植 覚 大同大学, 情報学部, 准教授 (00325250)
土屋 誠司 同志社大学, 理工学部, 准教授 (70452654)
鈴木 基之 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (30282015)
松本 和幸 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (90509754)
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キーワード | マルチメディア / 情報検索 / 脳波情報 |
研究概要 |
1.マルチメディア・コンテンツに対する脳波データの収集 映像コンテンツに対して、自主的な感情生起状態の脳波を取得するため、昨年度と同様の約2時間の映画を視聴していただき、その途中の315発話に対して、そのとき被験者がどのような感情を感じているか調査を行った。また同時に、自発的に感情を生起している間の脳波をすべて収集した。音楽コンテンツに対しては、被験者1名に対し、さまざまなジャンルの曲全185曲を聴取した際の脳波データを収集した。 2,感性的特徴量の抽出に関する研究 昨年度からの継続として、画像コンテンツ等から、感性スペクトル解析法に基づく4次元の感性的特徴量および脳波電極で記録した信号間の相互相関係数に基づく135次元の感性的特徴量を抽出する研究を進めた。また、音楽に対する脳波データは、閉眼状態で収集しているが、閉眼時には後頭部で高い数値のアルファ波が出現するため、音楽コンテンツに対する感性的特徴量としては、前頭部6電極間の相互相関係数に基づく15次元の特徴量を新たに考案した。 3.意味的・感性的検索モデルに関する研究 マルチメディア・コンテンツから計算的に得られる特徴量と、脳波情報から得られる感性的特徴量との間の相関をモデル化する手法として、重回帰分析に基づく手法および正準相関分析に基づく手法の2つに関して研究を進めた。マルチメディア検索において、データベース中のすべてのコンテンツに対し、脳波に基づく感性的特徴量を付与することは非現実的であるが、重回帰分析・正準相関分析に基づくモデルにより、計算的な特徴量から感性的特徴量を推定することが可能となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
23年度の交付申請書に記載した研究実施計画が一通り実施できた。
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今後の研究の推進方策 |
重回帰分析や正準相関分析に基づく意味的・感性的検索モデルを用いた検索システムの作成および評価を行う。また、これまでに収集してきた脳波データおよびそれに付随する感性的特徴量データを整理しデータベース化する。
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