研究課題/領域番号 |
21300036
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
北 研二 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (10243734)
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研究分担者 |
獅々堀 正幹 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (50274262)
松本 和幸 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (90509754)
土屋 誠司 同志社大学, 理工学部, 准教授 (70452654)
鈴木 基之 大阪工業大学, 情報科学部, 准教授 (30282015)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | マルチメディア / 情報検索 / 脳波情報 |
研究概要 |
1.マルチメディア・コンテンツに対する脳波データの収集:短時間の映像(全115本)を被験者に提示した際の脳波データの収集を行った。また、各映像を視聴した際の印象(快・不快および喜・怒・哀・楽)も同時にアンケート調査により収集した。 2.感性的検索モデルの評価:上記で収集した映像データを視聴した際に得られた脳波データから、相関特徴量(135次元)および感性スペクトル解析に基づく特徴量(4次元)を抽出し、これらの特徴量に基づき類似した映像を検索するシステムを作成した。検索結果をアンケート回答と比較することにより、感性的な検索の評価を行った。また、これまでに既に測定してある脳波データを参考に、脳波の概念化のために必要なデータ整理アルゴリズム、ならびに概念化処理アルゴリズムを構築した。 3.音からの感性推定の研究:音コンテンツ、特に音声からの感性情報を抽出する方法の検討として、音声からの感情識別法の研究を行った。従来からの方法では、各種韻律情報を元にして感情識別を行うが、韻律は発話内容に依存するため、同じ発話内容で感情を含まない音声を音声合成で作成し、それらの差分に注目して識別を行う方法を開発した。各韻律情報について、それぞれ適切な正規化法を選択することで、従来の方法と比較して6%程度精度を向上させることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
24年度の交付申請書に記載した研究実施計画が一通り実施できた。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が本研究の最終年度となるため、既に収集した脳波データの整理と感性的検索の評価およびまとめを行う。
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