研究課題/領域番号 |
21300045
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
飯田 仁 東京工科大学, メディア学部, 教授 (20350506)
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研究分担者 |
岡本 雅史 成蹊大学, 理工学部, 共同研究員 (30424310)
大庭 真人 東京工科大学, 片柳研究所, 研究員 (20386775)
石本 祐一 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 特任研究員 (50409786)
阪田 真己子 同志社大学, 文化情報学部, 准教授 (10352551)
細馬 宏通 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (90275181)
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キーワード | ヒューマンインタフェース / 漫才インタラクション |
研究概要 |
本年度における最も大きな成果は2010年7月28日に、同志社大学京田辺キャンパス恵道館KD201にて行った漫才収録である。当該収録においては、漫才業界大手である吉本興業に所属する中堅漫才コンビの「シャンプーハット」および若手漫才コンビ「クロスバー直撃」を迎えて収録を行った。この際、前回の漫才収録と同様に観客のいない状態における漫才と観客の入った状態における漫才と両方について、それぞれ収録した。さらに本収録では漫才後に、フリートークという形で漫才という形式を伴わない舞台上での漫才師による立ち話についてもデータを収集した。なお、この漫才収録における観客は、200名を超える学生が観客として参加したため、大人数の観客による反応をデータ化したという点でも極めて貴重なデータを収集することができた。収録に際して漫才師それぞれにフォーカスを当てたカメラ1台ずつと、舞台全体を画角に収めた1台の計3台により撮影した。観客の入った状態においては、観客を前方向から2台、斜め横から2台、横から2台と計6台で撮影した。またヘッドセットマイクによる漫才の発話音声の収集も同時に行っており、漫才中の発話データが分析可能となっている。 本年度の収録では、これまでの収録データに加え、さらにモーションキャプチャを用い、漫才師の動きの情報を詳細に記録し、平成23年3月の時点で素地となる漫才師の各関節における動きの時系列データについて整理を終えている。 このように、漫才に対し多角的でマルチモーダルなデータを豊富に収集できた意義は極めて大きく、当該収録における研究分担者阪田による寄与は特筆すべきものであった。
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