研究課題
利用者の身振りを超音波により検知し、その意図を汲み取るようなユーザーインターフェース開発にかかる研究である。利用者に向けて超音波を照射し、その反射波を多数の超音波センサー(センサーアレイ)で検出し、デジタル信号処理で画像化することで、対象の像を得、またその動き抽出を行う。2年度目にあたり、実験を行うためのセンサーアレイボードの試作を行った。1)MEMS型超音波マイクロホンを、16×8のアレイとして配置し、合計128チャネルを1MbpsでAD変換し、波形をメモリーに格納する信号処理ボードを、FPGAを使用しつつ設計、試作ボードを完成させた。アレイから入力される信号の総ビットレートは2Gbpsに上るため、設計・製作には高速デジタル処理のための論理設計を要した。2)超音波スピーカーから照射する超音波反射波により、上記試作ボードで静的な画像化が可能であることを確認した。この照射波形は任意合成できるようにし、今後、動き検出のための各種アルゴリズム試作を可能とした。3)動く物体について、基礎的なデータ処理プログラムを開発し、このシステムにより動きの検出が可能であることを確認した。これまでの成果は主に国際会議論文として公表している。また該当年度において、国際特許を含め数件の特許申請を行った。
すべて 2011 2010
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件) 図書 (1件) 産業財産権 (2件) (うち外国 1件)
Japanese Journal of Applied Physics
巻: vol.31 ページ: 445-446
電子情報通信学会
巻: A,VOL.J93(5) ページ: 341-352