研究課題/領域番号 |
21300065
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
末永 康仁 愛知工業大学, 情報科学部, 教授 (60293643)
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研究分担者 |
森 健策 名古屋大学, 情報科学研究科, 准教授 (10293664)
北坂 孝幸 愛知工業大学, 情報科学部, 講師 (00362294)
縄野 繁 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (40156005)
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キーワード | 画像認識 / 医用画像処理 / 知覚情報処理 / 画像情報処理 / 画像データベース |
研究概要 |
本研究の目的は、複数画像情報の統合に基づく大腸ポリープ診断治療の融合的支援である。特に、CTデータからコンピュータグラフィックス(CG)像として生成される仮想化内視鏡像、仮想展開像、断面像などの各種映像の知的処理と、人体に挿入する実際の内視鏡による診断・治療とを高度なレベルで統合することで、次世代型大腸ポリープ診断治療支援システムを開発する。本年度は以下の研究項目を実施した。 (1)次世代型大腸ポリープ診断治療支援システムの全体仕様設計 次世代型大腸ポリープ診断治療支援システムの全体仕様について検討した。具体的には、システムで必要とされる数値的仕様(検出すべきポリープの大きさ等)を決定した。また、システム内で実現される各サブモジュールが持つべき要求仕様を検討した。 (2)大腸ポリープ診断治療支援情報に関する検討 大腸ポリープ診断治療時にどのような情報が提示されるべきかを、(1)CT像を用いた検査、(2)大腸内視鏡による検査、(3)両方を併用した検査、それぞれで必要となる支援情報を検討した。特に,仰臥位と腹臥位のレジストレーションに基づくナビゲーションが有用であるとの判断に至った。 (3)大腸芯線アトラスの実現 大腸の解剖学的構造を抽出・理解するのに必要な大腸芯線アトラスについて検討した。本アトラスでは、大腸芯線を上向結腸、横行結腸、下向結腸、S字結腸・直腸の4部位の解剖学的構造を解析する手法を確立した.また,ひだの形状特徴に関する情報の集約手法も開発した. (4)大腸周辺解剖学的構造抽出手法の開発 次世代大腸ポリープ検査診断システムにおいて不可欠な大腸とその周辺の解剖学的構造解析手法を検討した。具体的には、ヘシアン解析に基づく大腸空気領域(大腸内腔領域)、大腸壁、大腸ひだ、盲腸結腸紐、血管、リンパ節の各領域を自動抽出する手法を開発した。
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