研究概要 |
診断と治療の両方を融合的に支援する次世代型大腸ポリープ診断治療融合的支援システムの開発に関して,以下の項目を検討した, (1)CT像による大腸ポリープ診断支援システム実現 CT像による大腸ポリープ検査診断支援システムとして仮想大腸展開像、仮想化大腸鏡像、MPR像、CPR像が統合的に表示されるシステムを実装した.複数画像はすべて解剖学的観点から完全同期して提示される。 (2)大腸鏡位置検出機能実現 大腸鏡を用いた検査時に大腸鏡の先端位置を計測するために,大腸鏡から得られるビデオ画像と解剖学的構造情報の対応付けによる先端位置追跡手法を検討した. (3)大腸鏡誘導情報統合手法の実現 大腸の芯線情報・ひだ情報などの大腸解剖学的構造情報と上記大腸鏡先端位置情報を統合し,現在位置や大腸鏡視線方向,目標までの経路上の距離といった情報の生成を検討した。 (4)大腸鏡的確誘導システムの実現 CT像上で検出された大腸ポリープまで的確に誘導する手法を検討した。大腸鏡画面上に、大腸解剖学的構造情報を表示し、ポリープの位置と現在位置の関係が分かる方法を検討した。 (5)大腸ポリープ診断治療融合的支援システムの実現 これまでの研究成果を統合し、大腸ポリープ診断治療融合的支援システムを検討した。大腸鏡の先端位置推定の精度がまだ十分ではないため,臨床の場における試験運用・評価までは至っていない. (6)データ収集 検査データとして,腹部CT像および内視鏡検査画像を収集した.
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