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2009 年度 実績報告書

能動照明と高自由度撮影による写真制作支援手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21300067
研究機関大阪大学

研究代表者

日浦 慎作  大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (40314405)

研究分担者 佐藤 宏介  大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (90187188)
岩井 大輔  大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (90504837)
キーワードコンピュテーショナルフォトグラフィ / 能動照明 / 合成開口法 / 符号化開口 / 符号化ピクセル
研究概要

今年度,能動照明については,縞状の照明パターンを用いた間接反射成分と直接反射成分の分離の最適化に関する研究を行った.対象物体の像と照明の幾何学的関係を解析することにより,照明パターンの縞の間隔を自動的に最適化する手法を提案し,実験により対象物体の反射率や曲率によらず安定な分離が可能なことを示した.この結果を用いることで,物体表面のつやの度合いを事後的に変化させた写真を生成することができる.
次に高自由度撮影については,静止シーンを手持ちカメラで連射したときの画像列から背景ぼけを生成するシステムの高度化に関する研究を行った.特徴点の動きを射影復元法により解析することでカメラの位置関係を推定し,これにより誤検出された特徴点の対応関係を自動的に削除し,かつ密な奥行き推定が可能となる.これによって物体の輪郭付近でも高品質で正確なぼけの生成ができるようになった,また併せて,露光量の異なる画像を撮影することで,白飛びによって情報が失われがちな点光源の光量を取得し,これによりぼけ生成を行う方法に関する研究も行った.このような複数画像の取得に関する研究では,画素の符号化による超解像に関する研究も行った.通常,撮像素子の1つ1つの画素は長方形であるが,これに黒色粉末を散布することなどによりランダムに符号化することで,撮像素子上でノイズが発生する場合でも.超解像処理において解像度の向上とノイズの低減の両立を図ることができることを確認した.また他に,符号化開口を用いたステレオ形状計測の安定化,M系列照明パターンを用いた形状計測の安定化,および2枚の画像からの光源方位の推定に関する研究も行った.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 入力画像と生成画像の差の最小化に基づく実時間運動追跡2009

    • 著者名/発表者名
      日浦慎作, 森谷貴行, 佐藤宏介
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌コンピュータビジョンとイメージメディア Vol. 2, No. 1

      ページ: 14-31

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Uncalibrated Synthetic Aperture Photography for Defocus Control2009

    • 著者名/発表者名
      Natsumi Kusumoto, Shinsaku Hiura, Kosuke Sato
    • 雑誌名

      Journal of the Institute of Image Information and Television Engineers Vol. 63, No. 6

      ページ: 857-865

    • 査読あり
  • [学会発表] Robust Estimation of Light Directions and Diffuse Reflectance of Known Shape Object2009

    • 著者名/発表者名
      Takehiro Tachikawa, Shinsaku Hiura, Kosuke Sato
    • 学会等名
      Vision, Modeling, Visualization Workshop
    • 発表場所
      Braunschweig, Germany
    • 年月日
      2009-11-16
  • [学会発表] Uncalibrated Synthetic Aperture for Defocus Control,2009

    • 著者名/発表者名
      Natsumi Kusumoto, Shinsaku Hiura, Kosuke Sato
    • 学会等名
      Computer Vision, Pattern Recognition (CVPR)
    • 発表場所
      Miami Beach, USA
    • 年月日
      2009-06-24
  • [備考]

    • URL

      http://www-sens.sys.es.osaka-u.ac.jp/users/shinsaku/research/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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