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2011 年度 実績報告書

能動照明と高自由度撮影による写真制作支援手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21300067
研究機関広島市立大学

研究代表者

日浦 慎作  広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (40314405)

キーワード能動照明 / 計算機写真術 / プロジェクタ / カメラ / 符号化撮像 / 符号化開口 / スパースコーディング
研究概要

最終年度となる平成23年度には,これまでに研究してきた画素形状のランダム符号化による超解像の高性能化について,実機における実証実験を行った.実際に撮像素子に黒色粉末を散布したものを用い,従来型の撮像素子に比べ超解像の性能が改善されることを確認した.さらに近年発展している技術であるスパースコーディングによる画像復元手法と,位相限定相関法による画像の位置ずれ量の推定手法を組み合わせることで,Total Variation法やRichardson-Lucy法よりも性能を向上させることが可能であることも示した.総合的に,画素形状の符号化による高精細写真の獲得手法に関する研究を最終結果までまとめることができた.
ステレオカメラに符号化開口マスクを搭載することで,距離計測の高精度化,および原画像の復元性能の向上を図る符号化開口ステレオ法については,今年度はさらに二つのカメラの合焦距離を相違させることで,ぼけによる距離推定(depth from defocus)の効果を融合させる手法について研究を行った.これにより,従来のステレオカメラでは距離計測が不可能である水平線エッジのみからなるシーンについても距離計測とぼけ除去が可能であることをシミュレーションおよび実機実験により示した.
単眼カメラに符号化開口マスクを搭載したカメラについては,バーコードや文書のように白黒二値からなるシーンについて,輝度ヒストグラムの分離度を用いることにより,様々な奥行き分布を持つシーンについて奥行きマップの推定が可能であること,またこれを用いたぼけ除去により,バーコードの鮮鋭化が可能であることを示した.これは事前のピント合わせが必要であった従来型のカメラ式バーコード読み取りについてピント合わせの必要をなくし,読み取りの高速化を図ることが出来る手法であり,産業界への波及効果も高いと思われる.

  • 研究成果

    (14件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 学会発表 (11件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] コンピュテーショナルフォトグラフィ概観2012

    • 著者名/発表者名
      日浦慎作
    • 学会等名
      映像情報メディア学会情報センシング研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2012-03-30
  • [学会発表] Coded Aperture Stereo for Extension of Depth of Field and Refocusing2012

    • 著者名/発表者名
      Yuichi Takeda, Shinsaku Hiura, Kosuke Sato
    • 学会等名
      International Conference on Computer Vision Theory and Applications
    • 発表場所
      Rome, Italy
    • 年月日
      2012-02-26
  • [学会発表] Coded Pixels : Random Coding of Pixel Shape for Super-Resolution2012

    • 著者名/発表者名
      Tomoki Sasao, Shinsaku Hiura, Kosuke Sato
    • 学会等名
      International Conference on Computer Vision Theory and Applications
    • 発表場所
      Rome, Italy
    • 年月日
      2012-02-25
  • [学会発表] Overview of Computational Photography and Imaging2012

    • 著者名/発表者名
      Shinsaku Hiura
    • 学会等名
      International Solid-State Circuits Conference
    • 発表場所
      San Francisco, USA
    • 年月日
      2012-02-23
  • [学会発表] Computational Photography : the Next Step of Digital Imaging2012

    • 著者名/発表者名
      Shinsaku Hiura
    • 学会等名
      The SANKEN International Symposium 2012
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2012-01-12
  • [学会発表] コンピュテーショナルフォトグラフィの概要と最新状況2011

    • 著者名/発表者名
      日浦慎作
    • 学会等名
      広島画像情報学セミナー
    • 発表場所
      広島
    • 年月日
      2011-08-04
  • [学会発表] 超解像処理のための黒色粉末の散布による画素形状のコード化2011

    • 著者名/発表者名
      笹尾朋貴, 日浦慎作, 佐藤宏介
    • 学会等名
      MIRU2011画像の認識・理解シンポジウム
    • 発表場所
      金沢
    • 年月日
      2011-07-20
  • [学会発表] 符号化開口を用いたバーコード画像のぼけ除去2011

    • 著者名/発表者名
      河本悠, 日浦慎作, 浅田尚紀
    • 学会等名
      MIRU2011画像の認識・理解シンポジウム
    • 発表場所
      金沢
    • 年月日
      2011-07-20
  • [学会発表] 符号化開口ステレオによる被写界深度の拡張2011

    • 著者名/発表者名
      武田祐一, 日浦慎作, 佐藤宏介
    • 学会等名
      MIRU2011画像の認識・理解シンポジウム
    • 発表場所
      金沢
    • 年月日
      2011-07-20
  • [学会発表] コンピュテーショナルフォトグラフィ:パターン認識への応用を目指して2011

    • 著者名/発表者名
      日浦慎作
    • 学会等名
      大阪府立大学講演会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2011-05-30
  • [学会発表] 河本悠, 日浦慎作, 浅田尚紀2011

    • 著者名/発表者名
      河本悠, 日浦慎作, 浅田尚紀
    • 学会等名
      情報処理学会コンピュータビジョンとイメージメディア研究会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2011-05-19
  • [図書] コンピュータビジョン最先端ガイド42011

    • 著者名/発表者名
      高松淳, 日浦慎作, 長原一, 富永昌治, 向川康博
    • 出版者
      アドコム・メディア
  • [図書] デジカメの画像処理2011

    • 著者名/発表者名
      蚊野浩, 川出雅人, 藤吉弘亘, 西一樹, 富永昌治, 日浦慎作
    • 出版者
      オーム社
  • [備考]

    • URL

      http://www.cv.info.hiroshima-cu.ac.jp/~hiura/

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公開日: 2013-06-26  

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