研究概要 |
ディジタルアーカイブの国際コラボレーションスキームの実証研究の最終年度として以下の総括をする。 1,実証研究のための具体的な対象として地震で破壊されたイランのBAM城塞の3次元仮想復元を選んだことは、本テーマに関連する課題を検証するのに役立った。 2,シルクロード探検家Steinの探検記のOCRテキストのXML化を行う共同作業を進めたが、誤りのチェックに相当の時間が費やされ、計画どうりに進展しなかったが、古地図補正については大きく進展した。 3,地震で破壊されたイランのBAM城塞の3次元仮想復元について、日本、イラン、フランスの異なる機関がReference Modelを参照しながら協調して3DVRモデルを構築するスキームを試み、その有効性を実証した。 4,本研究の発端となったディジタルシルクロードのWebサイトに新しい研究成果を取り入れて拡張し、アクセス頻度の大きいWebとなっている。 5,さらに、国際コラボレーションの一環としてウズベキスタンのヒバの遺跡の古写真と現代写真を、Web上で比較し、現地のミュージアムとの協力関係を築いた。 6,総合的にみると現在急速に発展しているGrid ComputingやSmartphone,Tablet端末をツールとして包含すれば更なる国際コラボレーションの進展が期待されよう。
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